2009年11月08日(日) |
病院は新型インフルエンザでいっぱいです! |
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次男が足をねんざしたということで昨夜、オレは救急外来のある近所の病院に次男を連れて出かけた。そこで目撃したものは次のような表示だった。
正面玄関には、その「発熱で外来」の人たちがあふれかえって、入りきれない人たちが多数周辺の路上を埋め尽くしていた。そのほとんどの方がマスクをしていた。その受付がまるでインフルエンザ外来と化していたのである。こんなに大勢いて、どうやって順番が回ってくるのだろうか。「3時間半待ち」という話が聞こえてくる。時間はもう夜8時である。3時間半も待てば深夜になってしまうではないか。医療機関がパンクしそうな状況になってることがよくわかった。
オレの勤務する学園でも新型インフルエンザの嵐が吹き荒れている。学級閉鎖も相次いだし、学校行事もいくつかその影響で中止になっている。もちろんそれは日本中の学校で今起きていることだろう。オレの担任するクラスも数人の感染者が出た。現時点での罹患率は10〜20%というところだろうか。この流行は今ピークを迎えているのか、それとも全員が感染しないと終わらないのか、いったいどちらなんだろうか。
受験生であるオレの長男(中学3年)はすでに新型インフルエンザに罹り、もう回復している。家の中でできるだけ接触しないようにと心がけていたがそんなことは無理で、まだウイルスを保持してるはずの長男が「おとう、この問題教えてくれ!」と来たりしていたわけで、オレはかなりの新型インフルエンザウイルスの攻撃にさらされていたはずなんだが、わが家では次男も妻もオレも今のところ症状は出ていない。ということは感染しないということなのか、運良くウイルスが体内に入ってこなかったということなのかはわからない。
もしかしたら新型インフルエンザの患者が殺到している病院は空前の利益を上げてるのではないか?などと不謹慎なことをオレは考えたりする。というのはかなり昔、当時通っていた町医者で「今年はインフルエンザが流行ってないせいでさっぱりですわ。」とその老医師が語っていたことを思い出すからである。そのときは「なんて不謹慎なオッサンだ!」とオレは腹が立ったのだが、現実にこれだけの患者が発生しているということは膨大な医療費がかかっていることは間違いない。
インフルエンザ罹患者と濃厚接触すればかなりの確率でうつる。これは間違いない。新型インフルエンザにかかった生徒の中で、同じ水筒のお茶を回しのみしていた者たちがいたが、そのときに唾液が交換されていたはずでかなりの濃厚接触であるといえる。恋人がインフルエンザでその恋人とディープキッスする場合もうつる可能性は高いだろう。
幸い発熱外来と外科の外来は別だったのでそんなに待たされることもなく、次男はレントゲンを撮ってもらい、骨には異常がなかったので、オレは次男を連れて病院を後にした。一刻も早くその危険地帯から逃げ出したかったからである。あの発熱外来の周辺に行けばきっとウイルスがかなりの濃度で空気中に充満しているはずだ。そんなところに近づいたらかなり危険である。
しかし世の中には「今のうちにかかっておきたい」という不謹慎な人たちも存在するのかも知れない。もちろんワクチンを打てば済むことなんだが、そのワクチンがなかなか手に入らない状況である。そうなれば「実際にかかる」というのはもっとも確実な免疫をつける方法になってしまう。
来年に大学入試を控えた受験生たち、来年に結婚式を控えたカップル、来年春に大きな大会を控えたスポーツ選手(例えば箱根駅伝のランナーとか)、絶対にその大切な瞬間にインフルエンザにかかっていたら困るという人たちはどうやってその危険を切り抜けるのだろうか。どんなに気をつけていてもかかるときはかかる、それが問題なのだ。死亡者の中には2歳の幼児も含まれる。2歳児なんて自分で出歩くことなどそんなにないはずだ。どういう経緯で感染してしまったのだろうかとオレは不思議に思うのである。
新型インフルエンザに感染した長男が寝ていた部屋の隣で、オレの81歳の父は寝ていたのだが全く何の影響もなかった。家の中でもっとも危険な場所に父をそのまま寝かせていた親不孝者のオレは、「何事もなかった」という結果に安堵しているのである。
今がピークなのか、それともまだこれからが本番なのか。押し寄せる大量の発熱者の応対をしていた病院スタッフの方々が、自分たちの感染リスクを背負いながら最前線で戦っておられる姿にオレは頭が下がる思いだった。
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