2009年10月30日(金) |
橋下知事は大阪をどんな街にしたいのか? |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
オレはカジノ誘致には反対である。むしろそんなものは無くすべきだと思っている。日本には貧乏人を搾取する装置として機能している「パチンコ屋」という産業があるが、その実態は明らかにギャンブルである。オレの家の近所にはパチンコ屋が集まっていて通称「パチンコ村」と呼ばれた一角があるが、そこは貧乏人からの搾取の象徴であるとオレは思っていた。世間の多くの貧乏人はここで搾取されてさらに貧乏になるのだ。金持ちはこんな不健康な空間で馬鹿馬鹿しい娯楽はしない。そこで遊ぶのは多くが社会の底辺層である。もしも日本からパチンコ屋を無くせば、今の貧困問題のかなりの部分が解決するとオレは思っている。
ところが橋下知事の考えはオレとは大きく異なるようである。橋下知事はこんなむちゃくちゃなことを思ってるのである。カジノと風俗街で大阪を活性化させようとしてるのだ。かつて大阪を痰壺呼ばわりした政治家がいたが、もしも大阪がカジノと風俗街の街になればそれどころではなくなるのだ。ギャングと犯罪の街になったりしたら大変である。
「カジノも風俗街も大阪が引き受ける」…橋下知事
大阪府の橋下徹知事は29日、大阪市内で企業経営者ら約750人を前に講演し、関西の活性化には都市ごとの役割分担が必要との考えを示したうえで、大阪について「こんな猥雑(わいざつ)な街、いやらしい街はない。ここにカジノを持ってきてどんどんバクチ打ちを集めたらいい。風俗街やホテル街、全部引き受ける」と述べた。
橋下知事は京都と奈良を「世界に誇れる観光の街」、神戸を「日本を代表するファッションの街」と位置づけ、「大阪はエンターテインメントの街でいいじゃないですか。都市で役割分担して、上がってきた税収を分ければいい」と語った。
さらに、「大阪をもっと猥雑にするためにも、カジノをベイエリアに持っていく」と、大阪南港でのカジノ構想を改めてぶち上げた。(2009年10月29日23時02分 読売新聞)
大阪にはすでにカジノも風俗街もある。ベイエリアにそのでっかいヤツを造りたいということなんだろうか。そこに府庁も移転するのはどういうことだろうか。まさか府の職員が仕事帰りに遊ぶために誘致するということなんだろうか。オレにはどうもその意図がわからないのである。
大阪は確かに「猥雑な」街である。しかし、人情の街でもある。そして安くておいしいものが喰える「食い倒れ」の街でもある。もしも道に迷って呆然と突っ立っていたら知らないおっちゃんが「兄ちゃん、どこ行くんや? なにぼーっと電信柱みたいに立ってんねん?」と突っ込んでくれるのが大阪なのである。大阪の持つよさというのは、そこに住んでる人とセットになって存在するものであり、何か入れ物を建てたから生まれるようなものではないのだ。
カジノどころか、オレはむしろ大阪の間違った部分を正して欲しいと思うのである。羽曳野市などに残存する歪んだ同和行政の利権、釜が崎やアメリカ村で堂々と売られている覚せい剤、偽装離婚して生活保護の不正受給を受ける連中、そうした悪の部分を一つ一つ排除して、府民のモラルを向上させて欲しいとオレは願うのである。
新しいモノをわざわざ造る必要はない。大阪には歴史と伝統のある商店街がいくつもある。そこに海外からの観光客がやってくるようにしてくれればそれでいいのである。客が増えれば、新しい店も増えるだろうし、商店街も活気づくだろう。大阪のおいしい食いものを求めて世界中から人がやってくるようになればしめたものである。
カジノと風俗店くらいしか観光客の誘致施設を思いつけない橋下知事の発想の貧困さにオレはあきれるのだ。もっと自分の足で歩いて大阪のよさを知って欲しいのである。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館