2009年10月12日(月) |
そのゲームのいったいどこが無料やねん? |
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無料で遊べるオンラインゲームはたくさんある。しかし、そうしたゲームの多くは「無料で遊べる」というよりは「無料でも遊べる、でも有料ならもっと楽しく遊べる」という内容なのである。無料部分で楽しませておいて、徐々に有料部分に引きずり込んで、そして参加者から搾取するというのがこうしたゲームの本質なのである。これは多くの出会い系サイトが「完全無料」と称しながら実は全然無料ではないことと似ている。ただ、そうした搾取の方法が、よく使い方を知らない子どもを狙ったものだとしたらどうだろうか。
GREE(グリー) は、グリー株式会社が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)である。2009年9月現在の利用者数は約1500万人というからかなりの規模だ。CMでは無料と宣伝してるが、実際は登録が無料というだけでのめり込んでいけば高額な追加料金が必要になる仕組みである。そのグリーでどうやら次々とトラブルが発生しているようである。読売新聞の記事を引用しよう。
「無料で遊べる」携帯ゲーム高額請求相次ぐ
「無料で遊べる」とうたう大手携帯ゲームサイトから高額な情報料を請求され、トラブルになるケースが相次いでいる。
5歳の子どもが親の携帯電話で遊ぶうち、10万円もの高額アイテムを購入してしまった事例も。親は電話料金に上乗せされた請求を見て初めて気付くことが多いという。国民生活センターは携帯電話会社などに対し、高額請求の場合は一時的に請求を止めて調べるなどの改善策を求めた。
山形県内の主婦(37)が、ソフトバンクモバイルからの請求金額が急増したことに気づいたのは今年5月。明細には「情報コンテンツ料 4万5150円」とある。小学3年生の長男(9)に聞くと、大手サイト「グリー」で自分の分身(アバター)を飾るアイテムを買っていたという。
ゲームは原則無料だが、アバターを飾ったり、ゲームを有利に進めたりするための特別アイテムは有料で、1点5250円するものもある。テレビコマーシャルでは「無料で遊び放題」などとうたい、有料サービスがあることは読み取れないほど小さくしか表示されていない。
購入方法は、携帯画面上の「購入」ボタンを押すだけ。ドコモやauでは有料サービスを受ける際に暗証番号の入力が求められるが、ソフトバンクは入力を省略しており、長男は母親に無断で何度も購入していた。請求額は翌月分も含めると8万円近くに上った。
ソフトバンクは当初、「請求通り支払ってほしい」として相談に応じなかったが、その後、地元の消費生活センターを経由して再度連絡を取ったところ全額返還された。主婦は「無料だと思って安心して遊ばせていたのに」と振り返る。
ソフトバンクの話「返金は個別対応しており、件数や金額は明かせない」
グリーの話「未成年者の利用について苦情があれば、状況を確認し返金も含めて個別に対応する。苦情や相談の件数は公表していない」
◆有料アイテム157億円市場に◆
総務省によると、昨年の交流サイト、ゲームサイトなどでのアイテム販売の市場規模は157億円。2007年の60億円、06年の5億円と比べ、急拡大している。
モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が「健全」と認定し、フィルタリング(閲覧制限)対象外となっている33サイトで見ると、「モバゲータウン」「大集合ネオ」など少なくとも13サイトが、「無料で遊べる」とうたいながら、有料アイテムを販売している。
これに対し、各地の消費生活センターなどには「5歳の子供が着せ替えで遊んだら4日分で10万円の請求が来た」(広島市)、「10歳の子の使用で5万円請求された」(北九州市)といった苦情が寄せられている。
総務省では「未成年者が親の同意なく利用した場合は原則的に取り消すことができる」としているが、「一度でも支払うと、法的に契約を認めたことになり、取り消しが難しい」と注意を呼びかけている。(2009年10月10日14時44分 読売新聞)
少なくとも「無料で遊び放題」というCMが全くのデタラメであることは間違いない。そこはすぐに改善させるべきだろう。そんなCMをながすのは詐欺に等しい行為である。正しくは「のめりこむとぼったくりが待っています!」である。
有料アイテムを購入する場合に暗証番号を入力しないといけないドコモやauと違って、購入ボタンを押すだけで買えてしまうソフトバンク携帯でトラブルは多発しているようである。クレームが出たものに関しては個別に返金に応じているらしいが、あきらめて払ってる親も多いだろう。
それにしても今回のソフトバンクのお粗末な対応には笑ってしまうのである。ユーザーが個人で交渉しても「請求通り払え!」だが、消費生活センター経由ならば掌を返したように返金に応じるらしい。自分たちのビジネスのやり方が卑怯だということを暗に認めたこのやり口にはあきれかえる。もっともグリーの方も、売ってる品物がネット上のバーチャルなアイテムであり、そんなものを販売してゼニが稼げるという時点でかなり美味しい商売であるわけで、すでにかなり稼ぎまくってるので返金にも応じてくれるのだろう。
こうして報道された以上、子どもが勝手に使いまくった分の返金を希望するソフトバンクユーザーは一気に増えると思われる。泣き寝入りしていた人も「返してくれるんだ!」と再度問い合わせすることになるだろう。今頃ソフトバンクのコールセンターは電話がつながらないくらいに殺到してるのかも知れない。
オレは@ニフティとスクウェア・エニックスが運営している 「ニコッとタウン」「というオンライン仮想コミュニティで時々遊んでいる。無料で遊べるのだが、有料ならさらに遊びの幅が広がるという点ではグリーと同じである。ただ課金は自動引き落としではなく、Pコイン(有料コイン)をカード決済かコンビニ振り込みで買うという仕組みになってる。このようにすれば料金に関するトラブルは起きないだろう。有料アイテムもかなり安く、アバターの着るオシャレな服も150円や200円で売られている。もちろんケチなオレはそれも買わずに無料で遊んでいるのだが。
とりあえずグリーのテレビCMの差し替えをオレは提案する。今の「無料で遊べる!」ではなく「面白すぎてお金どんどん使っちゃう!」というふうにゲームの実態に即したものに変えるべきである。本当に面白いのなら何も恐れることはないだろう。それで十分じゃないか。
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