2009年08月22日(土) |
選挙運動はやかましいものです |
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選挙運動中のあの騒音はどうにかならないものかと思うのである。幸い今は夏休みだからいいが、せめて学校のそばを通過するときは音を下げて欲しい。オレが教室で授業をしてる時に横の道路を選挙カーが通過すると頭に来ることがある。
以前に公立高校に勤務していた頃、選挙カーの騒音に困ったオレはそれぞれの候補者の事務所に直接文句を言いに言ったことがあった。自分の身分を示し、抗議に至った事情を説明すると共産党の事務所ではわりと親切にオレの話を聞いてくれて抗議にも理解を示してくれたが、自民党の運動員はオレが教師であるというだけで「どうせおまえは共産党の回し者だろ!」と声を荒げて暴言を吐いたことを覚えている。こうした抗議に対してどのような対応を取るかという違いを見れば、それぞれの候補者のレベルがある程度推測できるのかも知れない。
札幌では選挙カーの騒音に怒った市民がマイクを奪って文句を言うというパフォーマンスが起きていたらしい。読売新聞の記事を引用しよう。
選挙運動中、男がマイク奪い「うるさい!」
札幌南署は21日、札幌市中央区南9西7、会社員佐々木雄幸容疑者(50)を公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで現行犯逮捕した。
道警によると、今回の衆院選で、同法違反容疑の逮捕者が出るのは道内で初めて。
発表では、佐々木容疑者は21日午後0時55分頃、自宅近くで街頭演説中だった候補者の男性運動員(66)からマイクをつかみ取り、拡声機を通じて「うるさいんだ」と大声でどなって演説を妨害した疑い。
運動員らは当時、幹線道路沿いで拡声機を使って演説をしていた。調べに対し同容疑者は、「家で食事をしていたが、演説がうるさくて腹が立った」などと話しているという。
(2009年8月21日20時39分 読売新聞)
街頭演説をしている人のマイクを奪い取るという行為は、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)となるらしい。ということは立候補者が駅頭などで大音量で演説をする権利の方が、市民が平穏な生活を守る権利よりも優先するらしい。オレはどちらも平等だと思っていたのでちょっと意外だったのである。
演説をしていい場所、そうでない場所というのは確かにあるだろう。河内松原駅のところでは最近よく幸福実現党の運動員が演説している。ああいう人通りの多い場所で演説することは演説対効果という観点から見ればかなり有効で、田舎のことで他に適切な場所もないので仕方がないとは思うのだが、考えたら駅前にはURの賃貸住宅もあれば分譲マンションもある。そこで平穏な生活を望んでいる方々にとっては迷惑この上ないことかも知れない。もっとも「駅の近く」という好立地に居住することにはメリットもデメリットもあるわけで、そのデメリットというものがこの選挙の騒音かも知れない。
もしもオレがこの男性の立場なら、そしてその街頭演説のやかましさに対して苦痛を感じたのならどんな抗議をしただろうか。たとえばせっかく赤ちゃんを寝かしつけたのに、その演説のせいで起きてしまって困ってるという場合、母親の怒りは大変なものだろう。怒って家から赤ん坊を抱いて出てきた母親に向かって「大変申し訳ありませんでした。」とそこで演説を中断して謝ったとしたら、少なくとも悪い印象は与えないのではないかとも思うのである。
ただ、こうした演説、よく聞いてるとけっこうむちゃくちゃなことを言ってるから注意が必要だ。突っ込みどころ満載なのである。たとえば4年前の郵政選挙の時、松原駅前で演説していた共産党の候補者は「郵政が民営化されたら小さな郵便局はみんなつぶれるんです。この駅前の郵便局もつぶれます!」と言っていた。私は心の中で「そりゃちょっとありえないよ!」と思っていた。つぶされるかも知れないのはもっと田舎の小さな局で、こんな駅前のところはつぶすわけないじゃないか。その時に思ったのだが演説を聴いていて変に思ったことをその場で質問したらどうなるのか。オレが得意のディベート技術を駆使して候補者本人やその取り巻きに鋭い質問をして、彼らの面子をつぶせばそれも「選挙の自由妨害」になるのだろうか。そういうことをすれば「おまえ、共産党の回し者だろ!」的な対応でつまみ出されるのか。それを一度試してみたいような気もするのである。
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