2009年08月13日(木) |
高速道路は自然災害に対して安全なのか? |
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静岡沖地震で無惨にも路肩が崩壊した東名高速道路の映像をテレビで観ながら、オレはふとあの阪神大震災の時のことを思った。あのときも阪神高速道路の橋脚が倒壊して、走行中の多くの自動車がその崩落に巻き込まれたのだった。耐震性ということはどれだけ考えられているのか。想定外の揺れが発生した場合はやはりあきらめるしかないのかということである。もしもオレが崩壊現場をクルマで走っていたらちゃんと回避行動をとれただろうか。そのまま土砂と共に流されたのではないだろうかと。
九州自動車道でも走行中のクルマが土石流に巻き込まれるという事故が起きている。なぜ道路建設時にそうした危険を100%排除できなかったのか。現在使用されている高速道路の中に集中豪雨などの災害で崩落する可能性のある危険な部分がどれだけあって、すべてそれは把握されているのかなどということをオレは危惧するのである。
「こんな無惨な崩れ方をして、お盆前に大変じゃないか。いつ復旧するんだろ
うか?」
オレのそうした心配は杞憂だった。もう部分開通の知らせが届いた。事故発生からわずか2日のことである。読売新聞の記事を引用しよう。
東名、下り全線開通…上りは静岡─焼津で復旧 静岡沖地震
静岡・駿河湾沖を震源とする震度6弱の地震で一部が崩落した東名高速道路は、通行止め個所のうち、上り線の静岡インターチェンジ(IC)―焼津IC間と、下り線の静岡IC―菊川IC間で復旧工事が完了、13日午前0時、通行止めを解除した。
下りは全線で通行可能となった。上りの焼津IC―袋井IC間は、引き続き復旧を急いでいる。
一方、13日から高速料金を上限1000円とする、ノンストップ自動料金収受システム(ETC)料金割引制度が始まるが、同社は12日、東名高速―中央道間など8区間を一般道を使って乗り継いだ場合、通常は計2000円の料金を1000円に割り引くと発表した。
一部区間が不通になっている東名高速を迂回(うかい)しようと、中央道を通る車が増えることが予想されるため。16日までで、期間中は東名高速が復旧しても割引を続ける。
割引の対象となるのは、ほかに、東名・御殿場インターチェンジ(IC)―東富士五湖道路・須走IC、東名・清水IC―中部横断道・増穂ICなど。一般道の走行時間が6時間以内なら割引とする。(2009年8月13日00時12分 読売新聞)
中央道などを迂回路として使う場合も高速1000円のサービスが受けられるようになるというのを読んで、オレはその迂回路を地図で確認した。かなりの遠回りである。中央道経由を東京起点で最初から選ぶのなら東名高速との距離の違いはそれほど大きくないが、富士まで行ってから北上して甲府南ICなどを経由するなんて遠回りをいったい誰がするんだろうかとオレはあきれたのである。まさかその区間だけ国道1号線などを経由したとして、高速を一度出たことになって割引適用外ということもないだろう。
あんなに崩れていたものが、たった2日あまりで復旧可能ということなんだが、そんなふうに簡単に復旧できるような構造物だから地震で簡単に崩れたのじゃないのか。それとも盛り土が崩れることによって地震の衝撃を和らげようとしてるのか。テレビで復旧工事の映像を見ながら「崩れるような道路造ったらあかんわ」とオレは思ったのである。走行中に高速道路が崩落したために事故死した場合、道路の設置者側には責任はないのだろうか。そんな時間に通行したのは運が悪かったとあきらめないといけないのか。
東海地震は必ず起きるという。その場合はマグニチュード8以上ということで被害もこんなものじゃすまない。東名高速も必ず崩れるし新幹線も停まる。走行中の新幹線があればかなり危険だということになる。そうしたリスクを背負ったまま、我々は高速道路を使い、新幹線に乗っているのである。
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