2009年07月26日(日) |
アメリカの株式市場もイカサマです |
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オレは何度かこの日記で日本の株式市場のイカサマぶりについて書いてきた。証券会社がレーティングを恣意的に操作して、それに振り回されて個人投資家が損失を被るという実態をずっと書き続けてきたのである。そんなイカサマの構図はアメリカにも存在した。いや、ある意味もっと悪質なイカサマがそこにあったのだ。産経新聞のサイトから記事を引用しよう。
巨額利益生む0.03秒 米ゴールドマン2009.7.25 12:48
このニュースのトピックス:海外株式
24日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、米金融大手ゴールドマン・サックスなどが高性能コンピューターを駆使し、他の投資家よりも一瞬早く市場の情報を得た上で、こうした情報を利用した株式の売買を超高速で行い、巨額の利益を上げていると報じた。
こうした取引は情報技術(IT)システムに巨額の投資を行えるゴールドマンなどに限られ、一般投資家には不可能なため、同紙は「不公正」と批判。米証券取引委員会(SEC)も調査を始めた。
ナスダック市場など米国の一部取引所は一定の料金を受け取る見返りに、特定のトレーダーに0.03秒ほど早く市場情報を与えている。ゴールドマンなどは超高速で演算処理できる高性能コンピューターを使ってこうした情報を分析、他の投資家を出し抜く形で取引を行っているという。(共同)
さまざまな情報を0.03秒早く入手することでそれに基づいて売買を行い巨額の利益を得るというのがどうやらゴールドマンサックスのシノギのようである。しかもこのイカサマ取引には胴元のナスダックも関与してるのだ。これはたとえて言うならイカサマ賭場で胴元のヤクザが、いつも大口で賭けてくれる客に勝たせるために先にサイコロの目を教えるようなものである。
このアンフェアさをアメリカ人はどう受け止めるのだろうか。こんな報道が流れた後の週明けの相場がオレは不安でならない。投資家たちの怒りが証券市場離れにつながるなら週明けのNYダウは空前の下げということになるだろう。しかしそのゴールドマンサックスのイカサマ介入が相場の活性化につながって、結果的に株価が上昇するならば投資家の利益につながるからOKだと考える連中がいるかも知れない。そうなると株価は上昇する可能性も残されている。
株式市場には業績を反映して動く普通の銘柄以外に仕手株と呼ばれる派手な値動きを繰り返す銘柄が存在する。最近ではGSユアサ(6674)やCSKホールディングス(9737)の動きがどうも怪しい。特に読めないのがGSユアサである。地合がいいので上がると思ったら下がるし、悪材料で下がると思ったら上げたりする。GSユアサが6000万株の公募増資を行うと発表したので株価がいったん下がったはずなのに、公募価格を操作するために意味不明の急騰を起こしたりするから個人投資家は振り回されっぱなしである。明らかにそこでイカサマが行われているのに、それを背後で操る証券会社大手が告発されることはない。個人投資家というカモからいかにゼニを巻き上げるかということで証券会社と東証の利害が一致してるからである。
零細投資家のオレとしては、株式市場にはイカサマが存在するものだということを大前提にして投資行動を起こすしかないのだ。発表されるさまざまなニュースはすべて、今起きているイカサマに対して理由付けを与えるために後付で流されてるに過ぎないのだ。なぜ急騰した株に限ってそのチャートの頂点でおいしい材料が発表されるのか。個人投資家が飛びついて買ったら必ず翌日から暴落するのはなぜか。それは株価の動きがすべて仕組まれているからに他ならない。
暴騰や暴落する銘柄を見て、その材料となった情報を「自分だけが一日早く手に入れられたら絶対に勝てるのに」と誰もが思っているはずだ。それが一日ではなくて一瞬であってもやはり勝てるのだ。材料が出た瞬間にストップ高になる株はいくらでもある。個人投資家が知った時にはもう乗り遅れている。0.03秒とはいえ組織的にそれを行っていたゴールドマンサックスが利益を出せるのは当たり前であり、そんなイカサマをずっと許してきたアメリカの歪んだ市場が世界の経済を動かしているという事実は、経済システムの脆弱さを裏付けるものである。
もっとも「こんなイカサマ賭博なんかしない」と投資行動をやめてしまわずに「イカサマを利用してウラをかいて勝ってやる」と考えて参加してるオレにはイカサマを批判する資格などないのかも知れないが。
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