2009年03月23日(月) |
阿久根市民は正義を選ばなかった・・・・ |
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脱ダム宣言を行い、長野県から日本の地方自治を変えようとした田中康夫長野県知事は、イナカモンドリームの甘い汁を吸いたいクソどもが牛耳る田舎の選挙スタイルに敗北して知事の椅子を失った。田中知事が凍結させたダム計画は次々と復活し、そこに意味もなく税金が投入され、西松建設などの政治献金をばらまいた企業がその工事を受注した。
市の職員の高額すぎる退職金や給与水準を暴露し、不信任決議を受けた阿久根市の竹原信一市長が市議会を解散したことで行われた阿久根市議選挙で、反市長派はかろうじて市長不信任案の可決に必要な11議席を確保した。市長派の新人は5人当選したが、目標の7議席には及ばなかったのである。
【ブログ市長】反市長派勝利で失職の危機2009.3.22 23:26
自身のブログで物議を醸し、不信任決議を受けた鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)が議会を解散したことに伴う、出直し市議選(定数16)が22日、投開票された。竹原市政の是非をめぐり、市長派と反市長派による激しい選挙戦が展開されたが、開票の結果、反市長派の当選者数が大勢を占めた。改選後の議会で再び市長不信任案が提出、可決されると、竹原市長は失職することになる。
市議選には前職11人、新人12人の計23人が立候補。市長派が7人、反市長派が16人とされる。開票の結果、市長派の当選者数は5人にとどまり、市議の不人気投票など竹原市長の“ブログ攻撃”は有権者には響かなかったようだ。投票率は前回に比べ4・61ポイント高い78・32%だった。
地方自治法では議会改選後に市長不信任案が再び提出され、議員の3分の2以上が出席し過半数が賛成して可決すれば、市長は失職する。11人の反市長派が不信任案に賛成すると、竹原市長は失職し、50日以内に出直し市長選が実施される。
オレはこの選挙の結果に大いに失望した。阿久根市民はカスの方が多数派であるということがよくわかったのである。YOUTUBEにあったテレビの映像からは、政務調査費の領収書をごまかしたり、そのゼニでパックツアーの温泉旅行に出かけていたおばはん議員など、阿久根市の腐敗議員どもがさらし者にされていた。さすがにあの連中は落選したようだが。
ただ、得票数の上位5名はすべて市長支持派だったことを思えば、上手に票を配分できればもっと多くの当選者を出せたのかも知れない。そのあたりは戦術的な敗北だったのかも知れないが、結果として確定した議席数を受け止めるしかない。
さて、これで出直し市長選挙が実施される公算が高まった。反市長派はおそらく自分たちの言いなりとなって、竹原市長以前のような議会と市職員のなれ合いの市政を容認する市長を擁立するだろう。
政治の世界では「正しいことをやればきっと民衆は理解してくれる」という期待はしない方がいいのかも知れない。その改革が正しい方向へ進むものであったとしても、投票してくれるはずの民衆の方は実はゼニをばらまいてくれる金権議員の方が大好きなのである。だから常に正義はこうして敗れ去るのである。
人口2万5000ほどの阿久根市の市職員は約250人、つまり市民の1%が市の職員と言うことなのだが、その家族や関係者まですべて含めればおそらく3割くらいは市の職員の身内ということになるのかも知れない。その給与が大幅に削減され、市会議員の報酬も減らされるならばそれは自分たちの不利益だと考えた田舎者も多かったのかも知れない。
腐敗した地方議会というものをぶっつぶして地方自治の世界に新しい風を吹かせてくれることをオレは竹原市長に期待したが、阿久根市民はその夢を理解しなかったのである。オレは今回の選挙の結果に深く絶望した。ただそれだけである。選挙なんて手段では何も変えられないのか。もしもそうであるとしてもそれ以外の変革の手段を持てない我々は、どうやって正義を訴えればよいのか。なんともやりきれない気分になるのである。
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