2009年03月01日(日) |
試験で八百長をする学校 |
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英検(実用英語検定)と言えば漢検と並んで多くの受験者を集めている人気の検定試験である。その英検は学校単位で参加することができ、その場合は事前に問題が学校に渡される。それを通常の定期試験のように実施するのである。つまり、監督者である学校側は事前に問題を知ることができるわけだ。その問題をこっそりと生徒に暴露して高得点を取らせ、合格者を増やすという不正を行ったことを東京にある私立郁文館中学・高校が明らかにした。読売新聞のWEBサイトの記事を引用しよう。
郁文館中・高校の英検不正指南、1995年頃から恒常的に
私立郁文館中学・高校(東京都文京区)で2002年まで「実用英語技能検定」(英検)の問題を試験前に開封し、生徒に模範解答を指南していた問題で、不正は1995年頃から年3回の試験前に恒常的に行われていたことがわかった。
同校が28日に開いた保護者会で経緯を明らかにした。
同校の説明によると、当時の英語教諭だった堀切一徳前校長らは毎回、「対策講座」を開き、英検を受験する中学3年と高校1年の生徒ら計20〜60人を指導していたという。日本英語検定協会(新宿区)は2日に同校から事情を聞く方針。
保護者会には約550人が出席。同校を経営する「郁文館夢学園」の渡辺美樹理事長(49)は保護者会後の記者会見で、「前校長の行為は許されないが、私は不正があったことを知らなかったし、理事長就任前なので責任はないと考えている」と述べた。保護者会に出席した在校生の母親(40)は「今は不正をやってないという説明を聞いて安心した」と話した。(2009年2月28日22時25分 読売新聞)
こんな情けない八百長をしていたら学校の面目まるつぶれである。つまり、生徒の学力が低くて普通にやったら合格させられないから事前に問題を教えちゃうということなのだ。全くもって恥ずかしいのである。
ただ、オレが気になるのはどうしてこのことが暴露されたかということなのである。関係者の中で誰かがタレ込んだからこういう事実が明るみに出たのであり、その背後にあるものは何なのかとオレは勘ぐるのである。
これは都市伝説みたいなものだが、私立高校の中には模擬試験実施前に生徒に出題される問題を教えて成績をUPさせようとするところがあるという。そんなことをして水増ししても実際の大学受験には全く通用しないし、むしろ生徒の客観的な学力を理解するためには妨げになってしまうわけで、よほど馬鹿な教員がいる学校でないとそんな八百長はしないだろう。そういうふうにオレは解釈していたのだが、今回の私立郁文館中学・高校の場合もその類なんだろうか。それにしても恥ずかしい話である。
さて、渡辺美樹理事長は「理事長就任前なので責任はない」とおっしゃった。確かに責任はないと思うが、それがわかったという時点で英検を実施している日本英語検定協会に対してお詫びの寄付でもして再発防止を誓うしかないだろう。
それにしてもこのイカサマで合格した多くのこの学校のもと生徒たちは今はどんな気分で居るのだろうか。そしてどういう気持ちで対策講座に参加していたのだろうか。オレが知りたいのは「不正な方法で合格した」人たちが自分で語る感想なのである。
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