2009年02月22日(日) |
「萌える」参考書があってもいいじゃないか! |
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アサヒコムの記事に、面白い本の紹介があった。その名も「元素周期 萌えて覚える化学の基本」である。アニオタではないオレでもけっこうこの題名にはそそられる。いったいどんな本なのかと思ってしまうのである。
水素は妖精、フッ素はメード 萌える化学解説書が人気 2009年2月21日
覚えにくい化学元素は、特性ごとに擬人化したらいいのでは――。そんな発想から118の元素を美少女キャラに変身させた解説書「元素周期 萌(も)えて覚える化学の基本」(PHP研究所)が、人気を集めている。武蔵工業大で化学を教える満田深雪さんがイメージを伝え、33人のイラストレーターが筆を執った。
一番軽い水素はふわふわ浮かぶ妖精、表面加工に使われるフッ素はフライパンを携えたメード、金は女王さま、といった具合。ヒ素など毒性や危険度の高いものは近寄り難いキャラにした。1元素あたり見開き2ページのうち、イラストは1ページ大の扱いにした。
昨秋の発売後、すぐにネットで話題になり、3カ月で予想を上回る2万8千部が売れた。秋葉原の書店では平積みに。外観はいかにも「アキバ系」だが、原子量や電子軌道図などの基本データも備え、それぞれの元素の発見をめぐる歴史や、レアメタルの採掘権をめぐる国際情勢を盛り込むなど、読み物としても内容を充実させた。
科学知識の普及活動に取り組む満田さんは「手に取るきっかけは何でもいい。理科離れと言われるが、工夫次第で、関心を高めることはできる」と話している。
ただ、こうした「萌え書籍」はすでにかなり出版されていたのである。試しにアマゾンで「萌え萌え」で検索をかけてみると、かなりの数がヒットしたのである。オレが気づかないうちに出版界はすっかり萌え萌え状態だったのである。萌え萌え三国志事典、萌ゆる古事記、ねこ耳少女の量子論~萌える最新物理学~、萌える都道府県 もえけんなどである。いったいどんな中味なんだ!
こういう本で親しみやすくしたから理解がはかどるというわけではないだろう。こういう本は「読み物としては面白い」かも知れないが、それを唯一の参考書にはして欲しくないのである。やっぱり勉強はきちっとした参考書でやるべきだと思ってしまうオレの感覚は古いのだろうか。
もっともオレが教える古典の世界にも、表紙カバーにゴルゴ13を思わせるようなイラスト入りで古文単語ゴロ565 増補改訂版―大学入試 ゴロで覚えるなどという本が出ているわけで、こちらは萌え系ではないわけだが、そのふざけたスタイルは共通である。
もっともオレの所に「めちゃんこエロい古典の参考書を執筆してください!」なんて依頼が来れば、オレは喜んで受けるだろう。そしてオレの知る限りの変態知識を駆使して、参考書でありながら自慰行為のオカズにも使えるような男子高校生を歓喜させる一冊を書いてやるぜ。平安時代の貴族なんて毎日の生活がセックス三昧じゃないか。光源氏なんてどれだけ乱れまくってることか。それをまじめに理解しようとしている受験生の方が間違ってるのである。源氏物語なんて夜這い文学みたいなものである。そう考えると「萌え萌え」シリーズの参考書も許せてしまうのである。
さて、この「萌え参考書」ブーム、受験生の学力にはどんな影響をもたらすのか。オレはそれが気になるのだ。
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