江草 乗の言いたい放題
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2009年01月23日(金) ネットで選挙運動してどこが悪いのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は、ほぼ毎日更新されるWEB日記の書き手でもある。彼の 阿久根時事報という日記は2006年7月から書かれていて、オレが日頃ここでこき下ろしている田舎議員どもと戦う竹原市長の姿がいきいきと伝わってきてなかなか面白い。

「政治家がブログを書いて自分の言葉で政治を語る」

 なんとすばらしいことだろうか。最近はブログを書いてる政治家も増えたがまだまだ一部である。オレはもっと多くの政治家がこういう形で自分の思想信条を語って欲しいと思うのである。できれば全国会議員に自分の手でブログやWEB日記を書くことを義務づけたいくらいである。その程度のことができないヤツは議員を辞めてもらうというのもいい。そうすれば、ろくに漢字を知らない馬鹿とかは議員にはなれないようになるかも知れない。ひらがなばかりのブログなら馬鹿丸出しだからなあ。

 その竹原市長が、なんと選挙期間中のブログの更新で告発されてしまったのである。告発したのは鹿児島県会議員や阿久根市会議員の連中である。鹿児島県警はこの誣告(ぶこく)を受理する方針らしい。選挙期間中のブログ更新で逮捕・立件された例は日本では初めてである。アサヒコムの記事を引用しよう。

「選挙中にブログ更新」市長を刑事告発 鹿児島県議ら 2009年1月22日20時45分
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(49)が昨年8月の市長選期間中にインターネットの日記(ブログ)を更新し続けた問題で、県議や市議ら28人が22日、竹原氏を公職選挙法違反(文書図画の頒布)の疑いで阿久根署に刑事告発した。県警は近く受理する見通し。警察庁によると、これまでブログの更新によって同法違反容疑で逮捕、立件された例はないという。
 竹原氏はこの日、記者会見を開き、「ホームページの更新は文書図画の頒布にあたらず、法律に違反していない。捜査していただいてよろしいのではないですか」と述べた。
 市長選は昨年8月24日告示、同31日投開票の日程で実施された。
 県議らは告発状で、竹原氏は市選管から注意を受けたにもかかわらず、24日以降もブログを更新し続け、少なくとも29日まで自らの宣伝や政策を主張する場として使った、と主張。竹原氏が29日付のブログで「ホームページの公開は文書図画の頒布ではなく、いわば選挙事務所内の資料室の公開である」などと説明したことなどについて「現行法では告示後のホームページ更新は明確に禁止されており、その規制に従うのが義務」と指摘した。


 オレは問いかけたいのである。告示後のホームページ更新はなぜ禁止されているのか。いちおう候補者は政見放送という形のお仕着せのフォーマットで語る機会が与えられている。しかし、あまりにも短い時間と定型のパターンで本当に語りたいことがすべて伝わるとは思えない。ところがブログを使えば、有権者との政策に関する議論も可能であるし、何より有権者が投票前にさまざまな問題に関して候補者に質問することができる。ネットを使えば双方向のコミュニケーションができるのである。

 ネットが使えないために候補者は選挙カーで騒音を流し続け、聞きたくもない名前を連呼する不毛の選挙運動を行っている。そのために使われるガソリン代、その騒音のために周辺の学校などが被る迷惑は大変なものである。オレが授業をしている横を平気で選挙カーは大音量で名前を連呼していく。あんまりひどいときにはオレはその候補者の事務所に抗議の電話を掛けたこともある。そいつが落選したので「ざまあみろ」と思ったぜ。費用もかかり環境負荷も大きい名前を連呼するくだらない古典的な選挙運動はOKであり、費用もほとんどかからず環境にも優しいネットでの選挙運動は禁止というのはオレにはきわめて不合理なことであると思えるのだ。

 小学生に情報教育を行い、へき地の学校にまでパソコン教室を作って教育のIT化を進めるのなら、なぜそれを実際の選挙などに活かさないのか。インターネットをすることがテレビを見たり電話をしたりすることと同じく日常生活に不可欠なものとなるように普及させることは、こんなにコンピューターの価格が下がった今は不可能ではないはずだ。定額給付金の2兆円があればすぐに達成できることである。もしも一気に普及をはかるとすれば、そのために生まれる電機業界の需要は莫大なものとなるだろう。くだらないバラマキよりもはるかに効果があるはずだ。日本中の全家庭がインターネットに接続できるようにすれば、そこで選挙運動もできるはずだ。どうせテレビを地デジにするのならば、その地デジテレビとしてパソコン画面も表示可能な液晶モニターを導入して一気に普及をはかればいいのである。

 オレは竹原市長の戦いを支持する。 「悪法も法だ」として従うことは簡単だ。しかし、そのルールが不合理ならば変えていかなければならない。その戦いのために孤軍奮闘している竹原市長をオレは全面的に応援したいのである。国土の広いアメリカでもしも日本みたいに選挙カーで連呼していれば莫大なゼニがむだになるだろう。人口密度が高いから効果があったせいで、日本ではそんなふうにゼニと人手の掛かる選挙運動が行われてきた。しかし、もしも選挙運動がネットだけでもできるなら、貧しい若者にもチャンスが与えられるということになる。一方的に派遣を切られた労働者たちが、そんな理不尽な世の中を変えようとして立ち上がってネットカフェから立候補することも可能になるだろう。毎日ネットカフェに帰ってブログを更新するだけで選挙運動が行えるのである。オレのような日記で暴言を吐いてるだけのオッサンでも立候補できてしまうのである。そしてたった一人でブログを更新しつつ選挙戦が戦えるのだ。なんとすばらしいことではないか。

 竹原市長は市会議員の定数削減も主張しておられる。人口が約2万5000人しかないのに、市会議員は16名もいるのである。どう考えても多すぎる。ちなみに人口12万7000人の松原市の市会議員は20名である。人口が1/5なら議員定数も1/5にして4人くらいにすべきである。実際は年間に30日も働かないのに、400万円以上の報酬を市会議員が受け取ることも高すぎると批判している。竹原市長の主張はどれも納得できるものばかりである。ところがこれからも市の寄生虫として議員報酬をもらい続けたい守銭奴議員どもが、目障りなこの竹原市長の追放をはかっているのである。今回の逮捕はその構図の中で生まれた事件であり、既得権益を守りたい田舎議員どもが警察とつるんで仕掛けた陰謀みたいなものである。オレはいつもこの日記で「イナカモンドリーム」ということばでそうした田舎の醜さを罵倒してきたが、今回の事件はまさにその醜さ極まれりという感じである。

 竹原市長の戦いが勝利を収め、そしてブログで選挙運動ができるようになることをオレは願っている、いつかオレがその仕組みを利用する時のためにも。


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