2008年12月12日(金) |
水を売って稼いだ15億円 |
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この世で一番儲かる商品は原価がタダの品物である。その次に儲かるのは原価がタダみたいに安いのに高額で売れる商品である。その、原価がタダみたいなのに法外な価格をつけて15億円も荒稼ぎしていた宗教法人が脱税容疑で摘発されたのである。
「不治の病直る」水販売 紀元会が17億円申告漏れ 2008.12.11 23:30
長野県小諸市の宗教法人「紀元会」と同会の松井五十鈴・総裁代行(37)らが関東信越国税局などの税務調査を受け、平成19年までの5年間で約17億円の申告漏れを指摘されていたことが11日、分かった。同会は「不治の病も治る」などと信者に水を販売。その収益を「お布施」として処理し、課税対象から外していたという。
関係者によると、同会は「(水の配布は)宗教行為で、非課税のはずだ」と主張し、異議申し立てをする方針という。
同会をめぐっては、昨年9月に女性会員=当時(63)が多数の女性信者らに集団暴行を受けて死亡する事件が起き、松井代行の姉で創始者の娘、窪田康子被告(50)=控訴=らが傷害致死罪などで有罪判決を受けている。
関係者によると、同会は「ガンも治る」などのふれこみで「紀元水」と呼ばれる水を配布するなどして、信者から15億円を超すお布施を募っていたが、これを同局は収益事業と判断。入金された口座を事実上管理していた松井代行の個人所得として処理し、税務申告すべきだと指摘したという。
国税局側が「販売」と見なした行為が。この宗教法人では「宗教行為で水を配布している」という見解なのである。そしてお布施をいただくのだから非課税だというわけだ。お寺や神社で売っているお守りやおみくじの値段の中には「ぼったくり」と感じるモノもある。おみくじなんて原価を考えれば10円でも50円でもいいのに、たまに200円もぼったくっている寺があったりする。オレはおみくじなんか信じないので被害はないが、おみくじを引く習慣のある方はそんなことを感じないのだろうか。
それにしてもオレが驚くことは「不治の病も治る」というこの宣伝である。たかが水でそんなことありえないだろう。ただの水に付加価値をつけてぼったくり価格で販売する行為は、脱税以前に詐欺でこそ取り締まるべきではないのか。
この「紀元会」という宗教法人、昨年9月の信者暴行事件は覚えてるが、その後も存続していたのならそれもまた驚きである。事件に関してどのような決着の付け方をしたのだろうか。中心になった人一人を有罪にしてトカゲの尻尾のように切り離して、教団本体はそのまま活動を続けてきたのだろうか。
「収入があっても宗教活動なら非課税」というのはなかなかすばらしい論理である。オレが将来事業を興すときに、一番リスクが少ないのは宗教法人の設立じゃないかと思ってしまうのである。最近、観光客を増やすのに成功している寺が京都にはたくさんある。拝観料の高さにびっくりすることも多い。その寺社はみんなちゃんと税金を払ってるのだろうか。それともすべて「宗教活動だから」と非課税の特権を享受してるのだろうか。オレはそんなことも知りたくなったのである。ライトアップして客を増やした永観堂や高台寺など、決算報告の義務もないからかなり稼いでるのかも知れない。
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