2008年12月07日(日) |
吉川友梨さんはどこにいるのか? |
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2003年5月、帰宅途中に行方不明になった吉川友梨さんはどこに行ってしまったのだろうか。この行方不明事件を利用して身代金名目でゼニをだまし取ろうとした外道がいたが、その上を行くもっと悪辣な連中がいた。ワラにもすがる気持ちでいる両親から、捜索費名目でゼニをだまし取り続け、その金額が総額1億円にのぼるという。4年間にわたって友梨ちゃんの両親はこの男女からゼニをだまし取られ続けたのである。まず毎日新聞の記事を引用しよう。
大阪女児不明:親から1億円 詐欺容疑で男女逮捕
大阪府熊取町で03年、下校途中に行方不明になった吉川友梨さん(14)=当時、小学4年=の父親(48)に「娘を助けられる」などと持ちかけ、捜索費名目で現金をだまし取ったとして、府警捜査1課と泉佐野署は6日、堺市堺区大浜中町3丁、無職、中谷浩気(39)と内縁の妻、自称川上佳代(38)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。2人は約4年間にわたり父親から1億円近くだまし取った疑いがあるとみて調べている。
中谷容疑者は容疑を認め、川上容疑者は「私は利用されただけ」と否認しているという。
調べでは、2人は共謀し、友梨さんの安否を心配する家族から現金をだまし取ろうと計画。04年7月中旬、川上容疑者が友梨さん宅に電話をかけ、「私の弟も誘拐されたが、プロに助けてもらった」などと持ちかけ、中谷容疑者を紹介した。数日後、中谷容疑者が友梨さんの父親を堺市堺区の南海本線堺駅前の広場に呼び出し、「川上」と名乗った上で「友梨さんは三重県にいるみたいだ。行って確認するから金がかかる」とうそを言い、必要経費として10万円をだまし取った疑い。
府警泉佐野署の捜査本部は10月中旬、家族から初めて相談を受け、捜査を始めた。中谷容疑者らが自宅近くのコンビニエンスストアのATMコーナーで、父親が振り込んだ現金を引き出す姿が防犯カメラに映っていた。
中谷容疑者らは電話やメールなどで頻繁に父親と接触。「友梨さんを助けたが、今は会えない」などと言葉巧みに要求を繰り返していたとみられる。
友梨さんは帰宅途中の03年5月20日午後3時ごろ、自宅近くで同級生に目撃されたのを最後に行方が分からなくなった。【遠藤孝康、堀江拓哉】
この男女は詐取したゼニをどんなふうに浪費していたのか。高級ホテルを常宿にしていたのである。宿泊費に使う以外のゼニはほとんど遊興費にあてていて、移動は全部タクシーという贅沢ぶりだったという。産経新聞に関連記事があった。
1年半、高級ホテルを定宿 大阪の友梨さん事件詐欺 2008.12.6 23:08
行方不明になっている大阪府熊取町の吉川友梨さん(14)の救出話をめぐる詐欺事件で、逮捕された無職、中谷浩氣(39)と内縁の妻で自称、川上佳代(38)の両容疑者が家族から金をだまし取り始めたころから約1年半の間、大阪市内の高級ホテルなどを定宿にしていたことが6日、わかった。2人は友梨さんの家族から詐取した約7000万円をほとんど遊興費に充てていたとみられ、捜査1課は泉佐野署に捜査本部を設置し、事件の全容解明を進める。
中谷容疑者は調べに「友梨ちゃんを知っているように装って現金を詐取した」と容疑を認め、川上容疑者は「中谷容疑者がどこで何をしていたか知らない。私も利用されていたかも」と否認しているという。
調べでは、2人は友梨さんが行方不明になった約1年後に家族から金をだまし取り始めた。知人によると、その直後の平成16年夏ごろから大阪市内の高級ホテルで暮らすようになり、17年3月に堺市内のホテルに移動。18年4月に堺市堺区のマンションに移り住んだ。
2つのホテルの料金は500万円は超えていたとみられ、中谷容疑者は別の知人に「高級ホテル暮らしだ」と自慢したこともあった。ホテルには連日タクシーを呼んで出掛けていた。
マンションに移ってからも生活は派手で、十数分の距離にあるスーパーに出かける際もタクシーを利用。買い物中も待たせて帰宅し、高額の運賃を支払っていたという。
近所の住民は「2人とも働いている様子はなかったが、羽振りがよさそうだった」。マンション管理人の男性は「すじこなどの高級食材を差し入れてくれたこともあった」と話した。
しかし、最近は家賃なども滞納するようになり、中谷容疑者が9月ごろ、近所の住民に「銀行口座を警察に差し押さえられた。自分はヤミ金をやっている。警察に事情を聴かれたら知らないふりをしてほしい」と懇願していたという。
自分で働かずに他人に寄生するだけのこの外道どもがどのような毎日を送っていたのか。娘を必死になって捜す親の気持ちを踏みにじってゼニを巻き上げ続けてきたことを思うとこいつらには死刑以外の罰は考えられないのだが、残念ながら詐欺罪の最高刑は死刑ではない。ただ、オレが不思議なのはなぜ吉川友梨さんの両親がすぐに警察に相談しなかったのかということである。捜査すればすぐにこの男女がイカサマ野郎であることはバレただろうし、一億円近くの被害が発生することもなかったのではないか。4年間もだまされ続けたこともまたオレには信じられないのだ。どうしてその途中で「疑う」ということをしなかったのか。もっと早くに警察に駆け込まなかったのか。それだけの大金を友梨さんの両親はどうやって工面したのか。それもオレには不思議なのである。親戚中から借りまくったのだろうか。それもまた哀れな話である。
吉川友梨さんは今どこで何をしているのか。オレは以前に新潟県で発生した、少女を誘拐して9年間自分の部屋に監禁していた男の狂気を思うのである。どこかで助けを待ちながら暮らしているのだろうかと。
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