2008年12月05日(金) |
迷惑を掛けたくなくて迷惑を掛けた馬鹿 |
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いつも駅まで親にクルマで迎えに来てもらってる男がいた。その男は「こんなふうにいつまでも親に迷惑を掛けるわけにはいかない」と思った。それでどうしたかというと、駅にとめてある自転車を盗み、それで家に帰ってきた。ところがその窃盗がばれて警察のお世話になることになってしまった。さて、どちらが迷惑だろうか。息子を駅までクルマで迎えに行ってやることと、息子が警察に捕まることと。そんなこと言わなくてもわかるだろう。ところがそんなことがわかっていない馬鹿が存在したのである。産経新聞のWEBサイトの記事を引用しよう。
父親のポイントカードで偽札使用 「就職浪人、迷惑かけられない」…ん? 2008.12.4 22:10
このニュースのトピックス:変な事件
一万円札を偽造し使用したとして、大阪府警吹田署は4日、通貨偽造・同行使容疑で、豊中市東寺内町の無職、日野一平容疑者(26)を逮捕、大阪地検へ送致したと発表した。日野容疑者は「就職浪人で、親に迷惑をかけられないと思いやった」と供述しているという。
調べでは日野容疑者は平成19年11月上旬、自宅のスキャナー付きのプリンターで紙幣の画像を読み込み偽造し、吹田市内のスーパーで使用した疑い。約3400円分の食料などを買い支払ったところ、店員が偽造紙幣と気づき、父親名義のポイントカードを使っていたことなどから日野容疑者が浮上。同署が今月2日に逮捕した。
この日野一平という男は、就職浪人中で親に経済的な負担を掛けていることを気に病んでいて、これ以上お金のことで迷惑を掛けられないと思ってそのお金を自分で作り出すことにして、スキャナーで読み込んで偽造した一万円札を使用したのである。なんと親孝行な若者・・・・のはずがないのである。なんて親不孝者だろうか。それにしても偽札造りなんてことが簡単に可能だと思ってる時点でこいつは救いようのない馬鹿である。そんなもの使えばすぐにばれるし、しかも証拠を隠滅しようと工夫するどころか父親名義のポイントカードを使用してわざわざ本人確認の材料を与えているのである。まだ自宅から遠く離れた知らない店で偽札を使用するのなら「工夫」が感じられるが、こいつは父親の行きつけの店で偽札を使ってるのである。
オレはこうした事件の報道に接するたびに思うのだが、どうしてこの世の中にはこんな浅はかな人間が存在するのだろうか。人間はどうしてここまで馬鹿になれるのだろうかということである。この26歳無職がどうして就職浪人にしてるのか、その詳しい理由は記事の中にはない。しかし、この事件から判断するにこいつが就職できない理由というのはただ単に「馬鹿だから」ということではないのか。超弩級の馬鹿だからどこの会社も門前払いということではないのか。オレにはそうとしか思えないのである。
世間には働く場所はいくらでもある。ファミレスやファーストフードの店はいつでもバイトを募集しているし、求人情報誌にはたくさんの求人情報が溢れている。つまり「職種を選ばなかったら」働く場所は無数に存在するのだ。どんな仕事でもいいからしたい・・・ということではなく、やりたい仕事が見つかるまで就職浪人していられるというのはなんと恵まれた身分だろうか。そうして穀潰しでいることを「親に対する迷惑」と思うならば、なぜどんな仕事でもいいから収入を得ようとしなかったのか。そのあたりにオレは激しい矛盾を感じるのである。
大学の数を増やしすぎたせいで、世間には馬鹿な大学生が溢れた。学歴の価値が低下した結果、自分の能力を勘違いする馬鹿が増えた。その結果ニートと言われる大量の穀潰しが発生した。今回の事件を起こした日野一平という男もその一人かも知れない。それにしても「親に迷惑を掛けたくない」という理由で「迷惑を掛けた」馬鹿、こんな情けない人間がこの世に存在したということにオレは改めて驚いたのである。どうすればここまで馬鹿な人間というものが作れるのか。
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