2008年11月02日(日) |
きみは1298万円のケータイが欲しいか? |
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金持ちはなぜ高級品を買うのか。どうしてロレックスの腕時計とかヴィトンのバッグがあるのか。同じ機能を持つ安物ではなくて高価なものが存在するのはなぜか。それは「オレは金持ちなんだぜ!」とアピールするために必要だからである。中にはベネッセコーポレーションのCEOである福武總一郎氏のように6300円の時計をしているような大金持ちもいるが、それは単なる変わり者の例外であり、通常はそんなことはありえないのである。ところが携帯電話に於いてはそうした差別化がこれまでされてこなかった。実質値引き販売されていて端末価格の差が購入時にあまり反映しなかったことがその理由だが、昨年から販売方式が変更されて端末価格が通話料に上乗せする分割払いか、購入時の一括払いが必要となった。極端に価格が安いケータイと高いケータイが登場する状況が生まれたのである。
それにしてもこの価格にはびっくりだ。なんとソフトバンクが1298万円のケータイを登場させたのである。
1台1,298万円、10台限定の「SoftBank 823SH Tiffany モデル」、ソフトバンク表参道などで展示
ソフトバンクモバイル株式会社は、2008年10月30日、世界的な高級宝飾ブランド「Tiffany(ティファニー)」とのコラボレーションモデル「SoftBank 823SH Tiffany モデル」を、10台限定で発売すると発表した。
「SoftBank 823SH Tiffany モデル」は、折りたたみタイプの本体表面のティファニー製プラチナパネルに、合計537個(約18.34カラット)のダイヤモンドをちりばめたモデル。価格は1台1,298万円(税込)。
メニュー画面や壁紙はティファニーのオリジナルデザインに変更できるほか、ティファニー製携帯ケースを同梱しており、外観から中身までラグジュアリーなティファニーの世界観を存分に堪能できる。
なお、「SoftBank 823SH Tiffany モデル」の発売を記念して、「ソフトバンク 表参道」および「ティファニー 丸の内東京店」にて、期間限定で「SoftBank 823SH Tiffany モデル」が参考展示される。展示期間は、「ソフトバンク 表参道」が2008年11月1日〜9日、「ティファニー 丸の内東京店」が2008年11月1日〜16日。
10月30日に開催された発表会で、孫正義ソフトバンク社長は、この1298万円のティファニー携帯電話を上戸彩さん、樋口可南子さんに1台ずつプレゼントしている。限定10台ということだからあと8台しかないのである。こんな高価なもの、持ってると絶対にそこらに置けないのである。いつも手に持っていないと不安で仕方がないだろう。上戸彩さんは本当にこれをふだん使うのだろうかとオレは驚いたのである。きっとこういうお宝は家に大切にしまっておいて、ふだんは普通のケータイを使うのだろう。しかし、家にしまっているくらいなら売り飛ばしてしまった方がマシだ。だってケータイは使ってナンボであり、どんな新機種も10年後には絶対に性能が陳腐化してるはずである。いや、今時同じケータイを10年も使うなんてありえないだろう。そうなるとこの1298万のティファニーケータイもせいぜい4、5年の命なのである。4、5年しか使えないものに1298万円も出せるのはよほどの大金持ちか、ゼニの価値がわからないバカかどちらかである。
しかし、自らが金持ちであることをアピールするのはこれ以上のものはないのかも知れない。オレのように本当にモテる男なら別に持ち物でカッコをつける必要はないのだが、そうでない普通の男たちは見栄を張ってベンツに乗ったりロレックスをはめたりアデランスのカツラをかぶったりする必要がある。しかしベンツもロレックスも一度買えばかなり長期間その価値は持続する。1200万円のベンツも10年乗れば一年当たりたったの120万円ということになる。10年後に300万円で下取りしてもらえるなら、一年あたりの価値は90万円まで下がる。一日にすればたったの2465円だ。最低料金のレンタカーよりも安いのである。しかし1298万円のケータイは5年後にはおそらく携帯電話としてはほぼ無価値になるはずだ。5年で償却するとなると一日当たり7112円ということになる。なんと贅沢な道具だろうか。
逆に言えば、ものすごく贅沢なケータイを持ってるヤツというのは、ベンツに乗ってるヤツよりも金持ちであるということになる。だったら電話会社は超高級ケータイにもっと力を入れたらどうだろうか。金箔を貼ったケータイ、純金やプラチナの携帯、輪島塗に蒔絵の入ったケータイ、螺鈿細工のケータイとかを出せばいいのである。そして海外でも売り出せばいいのだ。
そこまで贅沢でなくてもいい。今でもケータイの外側にビーズを貼ったりして飾ってるヤツはいるが、最初からアニメのイラスト入りの痛いケータイもどんどん出せばいいのである。そういうのは日本よりも外国で若者に人気が出るだろう。残念ながら世界で日本製携帯電話端末の占有率はかなり少ない。その状況を打ち破るのはこうしたアニメ柄の「痛いケータイ」しかないとオレは思っているのである。オレは絶対に買わないが。
もっともそんなことはオレが考えるまでもなく、ソフトバンクのケータイにはシャア専用携帯や、ハローキティ携帯なんかがすでに存在していたのである。いったいどんな連中がこんなのを使うのかとオレは不思議に思うのだが。
少なくともオレの回りにこんなのを持ってるヤツは誰もいない。ディズニー携帯が欲しいと言ってる人は一人知ってるが、まだそのくらいならオレは許せる。しかしハローキティ携帯は変だ。もっともみんなの好みはそれぞれだから変だと思わずに最高にかっこいいと思う方もきっといるのだろう。ただ、趣味性を満たすことよりも高価であることをアピールするという目的ならちょっと方向が違うことになる。
1298万円のケータイを超えるような5000万円のケータイ、1億円のケータイもこれから登場するのだろうか。どう工夫すればそんな値段にできるのだろうかとオレは期待している。それを出してくれるのはauでもドコモでもなく、きっとソフトバンクだろう。
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