江草 乗の言いたい放題
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2008年10月29日(水) 犬は凶暴な生き物です        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 オレは子どもの頃犬が苦手だった。近所にどう猛な犬を飼っている家があって、その家では夜になると犬を散歩させるのではなくて放していたのである。飼い主にとってはかわいいペットであっても、無関係の他人にとっては猛獣だ。まだオレが小学校低学年の頃だった。そろばん塾の帰りに家の近くてその犬に遭遇したオレは、あわてて逃げた。そして回り道をして別の方向から帰ることにした。するとまたその方向にその犬が出現した。何度かそうした空しい努力を繰り返したあげく、オレはその犬を避けるために、よその家の庭に侵入して、塀を乗り越えて家に帰った。一時間ほど余計に掛かったのだ。オレの帰りが遅くなったのを心配していた家人は、泣きながらブロック塀を乗り越えて帰ってきたオレの姿にびっくりして、その犬を放した家に怒鳴り込んだ。母親がものすごい剣幕で怒っていたことを覚えている。

 その事件以後、犬はずっと家に鎖でつながれた状態となった。しかし、小学校の帰りに家の前を通るとその犬はオレに向かって激しくほえた。「このクソガキ、おまえのせいでオレは自由を失ったんだ!」と犬はオレに怒りをぶつけていたのかも知れない。自分に向かって激しくほえるクソ犬に対して、オレは石をぶつけて復讐したりしていた。鎖でつながれている以上逆襲されることはない。あんなひどい目に自分は遭ったのだ。ここで石をぶつけるくらいの復讐は許されていい・・・そう考えていたのである。

 大型犬が小さな子どもを遅うという痛ましい事件が発生して、オレが即座に思い出したのは幼少期のその記憶だった。読売新聞のWEBサイトから引用しよう。
 
土佐犬、小3と郵便局員襲う…「鍵かけ忘れた」飼い主逮捕
 27日午後4時55分頃、大阪府松原市立部の路上で、近くの小学3年の男児(9)と、配達中の郵便局員の男性(23)が、土佐犬に相次いで襲われた。
 男児は顔や首など5か所以上をかまれ、あごを骨折するなど重傷を負い、男性も右ひじをかまれ軽傷。府警松原署の調べに、近くに住む飼い主の会社員瀬良明豊容疑者(23)が「オリの鍵をかけ忘れた」と供述、同署は28日未明、重過失傷害容疑で逮捕した。
 発表によると、土佐犬は雄の3歳で、体長1・5メートル。瀬良容疑者は闘犬大会に出場させるため自宅で6頭を飼育していた。1頭ずつオリに入れていたが、この犬のオリの鍵だけをかけ忘れて外出した。
 付近の住民らの話では、男児は友達4、5人で遊んでいて襲われた。近所の男性が犬を棒でたたいて男児を助け出し、シャッターを下ろした自宅車庫の中に子どもたちを避難させたという。2、3週間前にもオリから逃げ出した土佐犬が付近をうろついていたという。
(2008年10月28日01時01分 読売新聞)


 新聞記事には書かれてないが、現場は襲われた子どもの血があたりに飛び散って実に凄惨な状況だったという。大人が棒で叩いて制止しても、犬は執拗に子どもを襲い続けたのだという。のどに噛みついたという行動はまさに闘犬のものであり、この凶暴な土佐犬はまるで闘犬の時のように子どもを噛み殺そうとして襲ってきたのである。まさに殺人未遂である。

 犬が六頭飼われてたこの家の周辺はいつも悪臭が立ちこめ、近隣住民はとても迷惑していた。過去にも犬小屋の檻のカギが開いていて、この凶暴な土佐犬が近所をうろついていたことがあったという。無責任な管理状態は以前から続いていたのだ。起こるべくして今回の事件が起きたのである。重過失傷害で飼い主の男が逮捕されたのも当然のことである。

 犬に襲われた子どもはその時にどんな恐怖を味わっただろうか。大声で助けを求めながら逃げ回ったという。一緒にいた他の子どもたちも襲われたそうである。通りがかった郵便局員も噛まれた。子どもたちを守るために棒をもって犬に立ち向かった勇敢な方の行動にオレは拍手を贈りたい。もしも助けるのが遅れていれば、子どもはかみ殺されていたかも知れないのだ。重傷で助かったのはただ運が良かっただけである。そんな犬を野放しにしたらどんな危険があるか。これは未必の故意による殺人未遂なのである。

 この飼い主は被害を受けた子どもに対して、治療費だけではなく恐怖の代償を支払うべきだ。おそらくは一生トラウマになるであろうその恐怖の瞬間に対して、住んでいる家を売り飛ばしてでも賠償すべきではないのか。もっとも犬の悪臭の染みついた家など、まともな買い手はつかないだろう。もはや更地にして売り飛ばすしかないだろうし、そんな迷惑な事件を起こしておきながらさらにその土地に居座ることは近隣住民が許さないだろう。あんたなんかこの土地にいて欲しくないよというのが住民感情である。あんな凶暴な動物を多数飼われたら誰だって嫌だ。あなたはもしも近所にライオンや虎を飼ってる家があったらそれを許せるか。

 土佐闘犬は時には飼い主をかみ殺すこともある凶暴な動物であるとウィキペディアの記述にある。引き綱を持っていた飼い主が転倒した無様な姿を見ただけで、土佐闘犬は飼い主との主従関係が逆転したと勘違いして襲ってくる場合があるという。飼い主がかみ殺される事故が過去に起きているのはそうしたことが理由らしい。そんな猛獣を不十分な管理方法で飼っている家はまだまだかなりあるだろう。今回のような事故が起きないように、猛獣の飼い主に対しては徹底した指導を行って欲しいし、ルールを守れないヤツには犬を飼わせないようにするべきだ。瀬良明豊容疑者は飼ってる6頭の土佐犬すべてに狂犬病の予防接種を受けさせていなかったという。管理もできないくせに飼うなよとオレは思ったのである。


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