2008年07月08日(火) |
最近クルマが減りました! |
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最近どこに行っても駐車場の混雑がそれほどでもない。朝の通勤時の渋滞もそれほどでもない。スイスイと快適に走れることが増えた。どうもクルマの量が減ってるような気がするのだ。もしかしたらガソリン価格高騰で、クルマに乗ることを控える人が増えたのだろうか。そうであるとしか思えないような道路の空き具合なのである。
地球環境問題を考えたとき、クルマの量が減ることはそのまま排出されるCO2の減少につながるわけで、これは無条件によいことである。原油高という外部要因のおかげで先進国がCO2排出量の削減を達成できたのならばそれは皮肉なことである。
実際に調べてみると、首都高速の通行量が微減だったり、首都圏の駐車場の稼働率が下がってきたりというふうに具体的な数字がクルマが減っていることを証明している。
「不要不急のクルマの使用を減らす」ということを口にしても、実際に行動することは難しい。しかし、ガソリン価格の上昇という現象は、外的な圧力をかけることでそれを可能にしたのである。原油高が悪いことばかりではないということなのだ。
「クルマを使う代わりに電車に乗ろう」と多くの人が心がけるならば、それは大幅なCO2排出削減効果につながるだけではなく、公共交通機関の収益性も向上させられるわけで、かなり社会には良い影響をもたらすだろう。そうなると「原油高=悪」とは言えないような気がする。多くの先進国が努力しても達成できなかったことが、いとも簡単に実現しているのだから。
タバコが1000円になれば多くの人が吸うのを止めるという。ではガソリンがリッターあたり500円くらいになればどれだけの人がクルマ通勤を止めるだろうか。今オレは家族全員分として月にガソリン代を2万5000円くらい払ってるのだが、それが7万5000円になるならどうか。まだなんとか耐えられないこともないが、その場合クルマに乗るというのはかなり贅沢な行為を意味することになるだろうし、きっと家人に対して「できるだけクルマではなく自転車や徒歩にしろ!」と言うだろう。
インドで30万円程度のクルマが発売されるという。しかし、ガソリンがリッターあたり500円くらいになってしまうならば、その安さも結局活かされないことになる。安物のプリンタほどインク代が高いという現象があるが、それと同じくいくらクルマが安くてもガソリン代が馬鹿高いから安さが意味をなさないということにつながってしまうのだ。
ガソリン価格高騰によって全体としての交通量が減っていることはまぎれもない事実だ。運送業界はこの状況にどうやって対応してるのか。コストの中でどうしても削れない部分がある以上、もしかしたら運転手はこのガソリン高のせいで過酷な労働環境を強いられてるのではないか。オレはそんなことも危惧するのだ。
ガソリン価格高騰のおかげで、オレは空いた道路を快適に走るという幸福を手に入れた。もちろんオレもその高くなったガソリンを買うわけだが、今のところはなんとか持ちこたえられるレベルの価格である。しかし、これが500円になったとき、自分もそれから多くの一般のドライバーたちも、「こんなに高いのならクルマをやめよう」という気分になるだろう。それは日本政府の望むところなのだろうか。
「日本では交通量が減少しました。ガソリン価格をつり上げてくださったおかげで混雑が緩和されました。ありがとうございます。」と皮肉たっぷりに誰かがブッシュ大統領に伝えて欲しいものである。
そして、石油利権によって得られた莫大なオイルマネーは、できれば持続的に利用できる自然エネルギーの構築のために使って欲しいとオレは思うのである。
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