| 2008年05月28日(水) |
クルマを軽量化しましょう! |
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鉄鉱石と石炭が値上がりして原材料価格が上昇したのを価格転嫁するために鉄鋼メーカ各社は自動車メーカーと値上げ交渉していたのだが、その先頭を切って業界の最大手同士が合意に至った。新日本製鉄とトヨタが自動車用鋼板の3割強の値上げで話し合いを決着させたということだった。この結果、カローラのような重量1トンクラスの乗用車で2万円程度、アルファードのようなでかいクルマで5万円程度のコスト高要因になるらしい。おそらく自動車の価格もそれを反映して値上げされるだろうと思うのだが、なぜ自動車メーカーは昔に比べてクルマを大きく重くしてしまったのか。オレはそれが納得できないのである。こんな問題は小さく軽いクルマを作ればそれで解決することではないのか。少なくともコストアップの要因の何割かはカットできるはずである。なぜ自動車メーカ悪車の技術者はそろいもそろってクルマをデカくすることしか考えていないのか。小さいクルマにもちゃんと価値があることをわかってるのは徳大寺有恒のような業界のヒモ付きではない評論家だけである。車が大型化して不便になった事実は自動車雑誌では書かれることがない。もっとも広告主の意向を無視できない自動車雑誌が事実を書けないのは仕方のないことかも知れないが。
オレが最初に所有したクルマである初代いすゞジェミニ(4ドア)は車幅が1590ミリしかなかった。5ナンバーの最大サイズよりも10センチ以上小さかったのである。カローラやサニーといった他社の大衆車クラスの4ドアセダンと比べてもかなり小さかったのに1600CCの排気量でよく走ってくれた。次にオレが買ったのは日産の初代パルサーEXAだった。こちらは排気量は1500CCだったが車重が830�圓靴�なかったのでかなり燃費がよくて、高速道路では軽い車重のおかげで吹っ飛ぶような加速感を味わうことができた。そのころに比べていったい何が変わったのだろうか。道路がよくなったとしても制限速度自体は変わらない。日本人の平均身長や体重が変わったわけでもない。つまり最高速などのクルマの性能をUPさせる必要も、大きな体格の人がゆったり乗れるようにクルマを大型化させる必要も全くなかったのである。
それなのにクルマは大きく、重く、贅沢になった。パルサーEXAがはいていたタイヤは165/70R13というサイズである。ところが今オレが乗っている三菱FTOでは205/50R16というサイズになった。タイヤが大きく重くなった分、クルマも大きく重くなっている。三菱FTOの車両重量は1170�圓任△襦�パルサーEXAと比べてオッサン5人分ほど重くなってるのだ。その重量増加は果たして絶対に必要なことなのか。実用燃費が13.8�辧殖未�らいだったパルサーEXAの方が、日々の通勤の足として使用するのにはるかにすぐれていると言えるだろう。また交換しないといけない消耗品もかなり安かった。タイヤもバッテリーもあらゆるものがクルマのサイズに合わせて安かったのである。
本来ならもっと低コストで済ませられたものを、不必要に大きく重くして、その分のよけいなコストをユーザーに負担させているのが今の自動車産業である。その実態に業界人は誰も気づいていないのである。いや、気づいていても自分たちの利益を守るために気づかないふりをしているのである。
なぜクルマはモデルチェンジの度に前よりもほんの少し大きくなるのか。まるでそれがお約束とても言わんばかりに全長や全幅を拡大してくるのだ。しかし、クルマを格納する車庫の方は一度建ててしまえばまず広さは変えられない。だからこそ同じ大きさで造るということには大きな意味があるのだが、そんなことを自動車を造る側は全く考えていないのである。作り手はユーザーの本音には興味がないということなのだ。
オレは今やむなくFTOに乗ってるが、本当は3ナンバーのクルマになど乗りたくなかったのである。しかし、当時4座の2ドアクーペというかたちの国産車では5ナンバーのものはなかったのだ。だから3ナンバーのクルマの中でできるだけ小さくて軽いものを選んだ結果がFTOなのである。
クルマを今よりも小さく軽くすること・・・そうすれば鋼板価格が上昇してもその分軽く小さくすることでコスト増を減らせる。なぜ日本車は、いや世界の自動車産業はその方向に進まなかったのか。インドのタタ自動車は日本円で30万円以下のシンプルなクルマを造ったが、あれは先進国の自動車メーカーには絶対できないことである。何も余分なものをつけないでいいという潔さがないからだ。今の日本の自動車技術なら1000CCの排気量で、車両重量800�堋�度の4ドアセダンを生産することは可能なはずである。ところが実際はヴィッツや三菱コルトのようなスモールカーでも車両重量は1トンあるのだ。なぜそんなに重いのか。それがオレには不可解なのである。
クルマを小さく軽くすれば燃費も自然に良くなる。「デカいクルマに乗るのは馬鹿」とい正しい価値観が定着すれば、セルシオやメルセデスベンツは差別されて笑われるようになり恥ずかしくて乗れなくなる。結果としてますます環境に優しい低燃費の小さなクルマガ普及するようになるわけだ。そうした健全な価値観を阻んできたのが自動車業界であり、ウソやデタラメばかり書いてる自動車雑誌であり、それにだまされたお馬鹿なドライバーたちだったのではないか。日本の基幹産業としての自動車業界を守り、成長させていくために、クルマは間違った方向に定向進化してくる必要があったのかも知れない。しかし、もうそんな時代は終わったのである。そんなこともわからずに相変わらずGT−Rなんかを出している時代錯誤の経営者もいるが、少なくとも買い手の我々は健全な価値観を自分の心の中にしっかりと持ち、自動車屋にだまされないようにすべきである。
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