江草 乗の言いたい放題
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2008年05月18日(日) 障害を治す水、いりませんか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 そもそも波動エネルギーっていったい何なんだろう。オレの持つ物理の知識ではどうも解明不能な謎がこの世には存在する。オレにとって「波動」といえば宇宙戦艦ヤマトの「波動砲」であり、それはSFの世界なのである。その波動エネルギーで病気や障害を治すという健康器具を法外な価格で販売して、しかも販売員になれば他の人に売って儲けられるというマルチ商法をやっていた業者が訴えられている。まず新聞記事を紹介しよう。アサヒコムからの引用である。

「障害が治る水とだまされた」 主婦ら販売会社を提訴へ 2008年05月17日14時06分
 「バイオシーパルス」(福岡市博多区)が会員制で販売した家庭用電気機器のうたい文句やその販売方法をめぐり、同社側と購入者の間で対立が起きている。「『波動の伝わった水を飲むと、病気や障害が治る』などのうその宣伝で高額な製品を買わされた」などと訴えている障害児の母親ら一部の会員は、近く損害賠償請求訴訟を起こす見通し。一方、同社側は「病気が治るなどと一度も言ったことはない。販売方法も違法ではないと認識している」と全面的に反論している。
 同社の資料などによると、同社は00年ごろから、「体内に微量の電流を流し、体の波動を測ることができる」という「波動測定器」(約60万円)や、その「波動エネルギー」を転写し、それぞれの人にあった水が作れるという機器「パワーウェーブ」(約18万円)などを販売している。
 購入者らによると、同社側は機器を販売する際、「波動の伝わった正しい情報を持つ水を1日2リットルほど飲めば、痛みが消えたり、病気が治ったりする」とうたっていたという。購入者は「会員」となり、別の購入者を紹介した場合には紹介料が得られ、数多く購入すればランクが上がって紹介料も上がる仕組みになっているという。
 訴訟を準備しているのは会員のうち約80人。代理人の弁護士は、計約2億6千万円の損害を確認したとしている。まず、北海道や高知県などに住む40〜70代の主婦や元会社員ら6人が、同社と社長、「波動エネルギー」を研究して会員に情報を提供している「日本波動科学研究会」を相手に総額1億円の賠償を求めて東京地裁に提訴する方針。原告は知的障害がある子どもの母親や高齢者で04年2月ごろから、自ら機器を購入したほか、「パワーウェーブなどを大幅な割引で購入でき、ほかの人に再販売すれば利益が得られる」などと言われ、約600万〜5千万円の契約をした。この際、もし商品が売れなくても、同社が販売すると説明されたと主張している。
 同社の社長によると、会員は東京、大阪、沖縄などを中心に約1万4千人で、全体としては西日本が多いという。朝日新聞記者の取材に対し、社長は「ごく一部の販売員たちが医療行為のようなことをしていただけ。私は波動をあくまで民間療法だと説明しているし、研究会がやっていることは研究なので違法ではない。販売方法も問題はないと考えている」と説明。「訴訟準備を進めている方については、解約に応じるつもりだ。しかし、返金できるのは、30%の解約料や販売マージンなどを差し引いた分。内容を精査するのに時間がかかる」と話している。


 さて、オレのような猜疑心の強い人間は「体内に微量の電流を流し、体の波動を測ることができる」や「その波動エネルギーを転写し、それぞれの人にあった水が作れる」というくだりを聞いただけでイカサマと思ってしまうのである。どこかの大学にそんな研究をしてる先生がいるのだろうか。それがきちっと臨床的な裏付けがあって効果が上がるという実績があったのだろうか。どうせその効果の話なんてものも、ホントかどうかわからない仮名の方の体験談みたいなものだったりするのである。もちろん信じるのは自由だが、オレは絶対にそんなものを信じない。

なんだかうさんくさい香りがプンプンしたので、オレは「バイオシーパルス」というのを検索してみた。すると、そのWEBサイトがあったのだ。 株式会社バイオシーパルスというページがあって、社団法人 日本訪問販売協会 正会員、並びにNPO法人 日本波動科学研究会 賛助会員とある。今度はその 日本波動科学研究会というのを検索してみたらちゃんとそのWEBサイトがあった。(なんと、表紙しかなかったが)その理事長の酒井宏祐というオッサンは何者だろうかと思って検索してみると、バイオシーパルスの顧問となっている。どうやら株式会社バイオシーパルスと日本波動科学研究会両者は深い関係がありそうである。

 もう一度バイオシーパルスのWEBサイトに戻って、そこがどんな商品を販売してるのか確かめてみた。まず主力商品と思われるパワーウェーブとウェーブクリエーターである。新聞記事ではパワーウェーブが18万になってるのだが、WEBサイトには商品の価格が記されていなかった。ミネラルポットフクちゃんというのもある。クヌギ白炭+活性炭+サンゴ粒。ダブルカートリッジのトリプル効果で、水道水がミネラルウォーターに変わりますという説明がある。こちらも価格がない。商品を販売する目的で開設されたサイトに価格がないだけで十分に怪しいと思うのである。会員にならないとわからないということなのだろうか。

 腰痛緩和波動ムートンパットというのもあった。こちらは商品価格が出ていた。シングルサイズ(100cmX200cm)で\239,400、ダブルサイズ(149cmx200cm)で\319,200とある。どっひゃ〜である。これがいわゆる、老人をだましてローンを組ませて売りつける20万も30万もする布団の類なのだろうか。それにしてもべらぼうに高いじゃないか。オウルネックレスというのもあったが値段がない。哀れなカモたちについでにこれを売るということでそんな名前がついてるのだろうか。波動寝具「オウル�供�というのもあった。そっちは32万と40万だ。もうここまで行くとまともじゃないことははっきりしている。こんな高価なものを売りつける業者が、まっとうな販売方法で売れるわけがない。それこそマルチ商法で会員制にして販売するからこんなものが扱えるのだろう。

 オレが腹立たしく思うのは「病気や障害が治る」という宣伝にだまされて、知的障害の子を持つ母親がこの高価な商品を買わされているということである。将来の不安を抱えつつ日々を暮らしている人たちの弱みにつけこんで、劇的な効果があるかのようにウソをついてこんな怪しい品物を買わせ、法外なゼニをぼったくるだけではなくて会員制ビジネスの世界に引き込み、被害者が今度は別の人に対する加害者になるように仕向けてしまうのである。なんと狡猾な連中だろうか。

 確かにこの「バイオシーパルス」のWEBサイトの中には「病気が治る」などということはどこにも書いていない。そんな突っ込まれる可能性のあることは書いていないわけだ。しかも、この会社の社長の言い訳というのは、「病気が治る」なんてことはここの販売員が商品を売るために勝手に使ったセールストークである」として、自分の関与を否定していることである。とすると販売員が「詐欺商法」ということで訴えられるのだろうか。その場合その商品を供給してる胴元は無関係なのか。そもそもきちっとした医学的な裏付けのないものをこんな高額で販売していることには何も問題がないのか。それを販売した利益はちゃんと申告されているのか。そのゼニは今どこにあるのか。パワーウェーブという商品はどんな仕組みでどんなメカニズムで動いているのか。ぜひとも分解して確かめたいのである。そいつをバラせばどんな商品であるかははっきりするだろう。もっともそんな高価な商品をただ単に「壊して中味を調べたい」という目的だけのために買うわけにもいかないのだが。

 以前に福永法源という詐欺師がいて、足裏診断とか天行力とかいうイカサマで捕まるという事件があったが、それも考えたら健康に不安を持つ人たちの弱みにつけ込んだ詐欺ビジネスだったわけだ。おそらくこの波動なんちゃらというのもその類なんだろう。こういう胡散臭いものに引っかからないようにするにはどうすればいいのか。世の人々がちゃんと常識を身につけることと、こういう詐欺師どもにきちっとした罰を与え、財産を没収して二度とそんな事件を起こせないようにすることくらいしかオレは思いつかないのだが。


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