2008年03月21日(金) |
無水トイレを普及させよう! |
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トイレといえば水を流すものだという先入観を誰もが持っているだろう。あの水道代というのは膨大な金額になる。その流す水の中でも特にもったいないのは男性のオシッコ後の水である。オシッコの何倍もの水が洗浄のために流されるのである。それにも関わらずトイレは臭い。なぜなのか。どうすれば水の使用量を減らしてしかも匂わないトイレにできるのか。そんな問題に対する答えがこうして示されたのである。といってもこの製品は最近出たものではなくてかなり前に完成していたそうだが。
におわない「無水」トイレ 南海電鉄の駅で好評2008年03月20日23時59分
南海電鉄の駅で導入されている男性用トイレが、「においがほとんどしない」と好評だ。洗浄水を使わないため、環境にもやさしいという。
秘密は便器下部のタンク。ここにある比重の軽い特殊液がおしっこを覆い、立ち上るにおいに「ふた」をする形だ。水あかもつかないといい、掃除はクリーナーで表面をふき取るだけ。
昨年3月から難波、中百舌鳥、岸和田、和歌山市など18駅に計73台を設置し、節水効果は年間約2万2000トン。水道代のコストを水に流す武器となるか。
この記事を読んでからオレは試しに「無水トイレ」というキーワードを入れて検索を掛けてみた。するとかなりの記事がヒットしたのである。 佐賀市庁舎のような公共施設でも採用されていたことがわかった。これを製造してるのは 株式会社省電舎というところで、他にも省エネルギー関連、節水関連、システム関連のいろんな製品を製造、販売していることがわかったのである。これからの世界で日本が果たすべき役割を考えたとき、このような企業が努力を重ねてそして実際の利益につなげているというのはとても大きなことだとオレは考える。
省電舎の各製品はアイデアはすばらしいが、どれもわりに単純な構造のものばかりである。オレが不思議に思うのはこれまでそうした工夫がなぜ生まれてこなかったかということなのだ。もしかしたら電気やガス、水を垂れ流して大量消費することが資本主義社会の浪費を支えるために必要だという思想からこのようなものを排除してきたのではないかと思えるくらいだ。大手メーカーは何をぼやぼやしてきたのかと思えるのである。特に照明関係はひどい。電機屋と電力会社が談合して消費量を守ってきたのではないかと思えるくらいである。
学校や大規模商業施設など多くの人が利用する場所でこのような無水トイレを導入すればその効果は高いだろう。また高山や観光地など下水処理が困難なところにもこの無水トイレは有効である。北京オリンピックで多くの外国人観光客がやってきて一斉にトイレに水を流しまくればどうなるか。ただでさえ苦しい北京の水事情はもっと悪化するだろう。もしもオリンピックの前に中国の関係者がこの「無水トイレ」のことを知ったならば迷わず国を挙げて採用したはずだ。それは中国の国益に合致するからである。(おそらくすぐにコピー品を作ってしまうだろうが)
今、公共の場所に設置された男性用の小便器には、人が来た時に感知するセンサーが仕込まれていてオシッコを終われば自動的に水が流れるようになっているものが多い。つまり、便器の前で立ち止まって、それから離れても水だけは流れるのだ。これはかなりの無駄である。またオシッコの質も人によって違う。限りなく水に近い無臭のオシッコがある一方で、なんだこの匂いはとびっくりするようなオシッコもあるだろう。オシッコは食べたものの匂いをある程度反映するのかどうかはわからないが、結果としてものすごく臭いことは紛れもない事実なのだ。そのオシッコ問題が解決するとともに、あのトイレ掃除の面倒さもかなり解消するのである。これはかなり大きなことである。
株式会社省電舎のサイトにある説明を読む限りでは、この無水トイレもかなり単純な構造であり、現行のトイレからも簡単な改造でこれに交換できそうである。
今から10年も経てば日本中のトイレの標準仕様がこれになってるかも知れない。オレはこの企業の取り組みを全力で応援したい。
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