2008年03月13日(木) |
トレンドマイクロの華麗なる商法 |
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ウイルス対策ソフトと言えば、一番有名なのがトレンドマイクロのウイルスバスターだろう。私の周囲にもそいつを使ってる人が多い。しかし、その能力はというと?である。こいつをインストールしたらパソコン操作がものすごく重くなってしまうとう弊害もある。そんな困ったウイルス対策ソフトを売りまくるトレンドマイクロのWEBサイトには最新のウイルス情報や、無料ウイルスチェックのコーナーもある。そういうわけで時々私はトレンドマイクロのWEBサイトを覗くことがあったのだが、まさかこんな危険が存在したとはと驚いている。これでは面目丸つぶれである。
以下はアサヒコムの記事からの引用である。
トレンドマイクロのHP改ざん 閲覧でウィルス感染も2008年03月12日20時41分
コンピューターウイルス対策大手のトレンドマイクロは12日、同社のホームページの一部が改ざんされ、このページを閲覧したコンピューターがウイルスに感染している恐れがあると発表した。改ざんされたページは既に閉鎖した。閲覧した人に、同社のウイルス対策ソフトの更新か、オンラインでのウイルス検索の利用を呼びかけている。
改ざんされたのはウイルス情報を載せたページで、閲覧した人の指摘で判明。9日夜ごろに改ざんされたとみられ、12日午前11時半に閉鎖した。閉鎖前にこのページを閲覧したり、書き込まれたURLにアクセスしたりしていると、ウイルスに感染した恐れがある。
このウイルスは、パソコン内部に潜んで情報を盗み出す「トロイの木馬」と呼ばれるウイルスを強制的にダウンロードする。被害の報告は12日夕時点でないという。
オレはここを読んでいて、「被害の報告は12日夕時点でない」という部分を読んで「アホか!」と思ったのである。だってウイルスに感染した被害者は、どこでそんなことが発生したのか通常はわからないわけで、自分の見たトレンドマイクロのサイトが原因とは夢にも思わないだろうし、その前後に見たエロサイトのせいではないかと自分の行為を恥じるだろう。おそらくこの報道の前にはなんの報告もないはずである。ウイルス感染という事実をまさかトレンドマイクロのページとは思わないからだ。
ある遊び人の馬鹿学生がたとえば梅毒にかかったとして、誰からうつされたのかを推理するとき、自分の交際相手の学習院大学のお嬢さんと、歌舞伎町の風俗店とどっちでうつされたのかと考えれば通常は歌舞伎町の風俗店でうつされたと考えるのが自然だ。今回のトレンドマイクロの発表というのは、学習院大学のお嬢さんから「ごめん、わたし梅毒だったの!」と告白されるのに等しいほどの衝撃なのである。このようにたとえれば納得していただけるだろうか。そういう意味では今回のトレンドマイクロの発表はある意味梅毒カミングアウトの学習院のお嬢さんくらいの勇気が必要だ。そんな恥を敢えて語ったトレンドマイクロ側の誠実な態度にオレは賛辞を送りたいのである。
しかし、サイトを書き換えられしかもウイルス付きにされちまうという点ではこのトレンドマイクロはIT企業失格である。ここは以前にも誤ってウイルス入りのウイルスバスターをまき散らしてしまったという前科がある。そういう前科が全く教訓として活かされていないのが今回の事件だと言えるかも知れない。
ウイルス対策ソフトには多くの人が頭を痛めてるはずだ。また企業間の競争も熾烈である。一度購入すればアップグレード無料で死ぬまで使えるというものもある。そんなのを出してしまって経営的に大丈夫なのかと思うが、それほど人気がないようである。また検索すると無料のものもあって、その能力が劣るかというとそうでもない。同僚の一人は、「ノートンで発見できなかったウイルスを、無料のAVGが発見してくれた!」と悦に入っていた。こういう事実を聞くと、高価なものがいいとも言えないようだ。
不注意とはいえ自社サイトでうっかりウイルスを撒いてしまったトレンドマイクロ、もしかしたらそれは故意じゃないか?と邪推してはいけないのだろうか。世の中にウイルスが増えれば増えるほどトレンドマイクロの売り上げも伸びるからなあ。もっとセキュリティをしっかりしろよ。世界に恥ずかしいぞ。
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