2008年02月16日(土) |
お好み焼きが値上げされそうだ! |
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大阪に住む人間はたいていそうだと思うが、オレはお好み焼きやたこ焼きといった粉モンが好きである。職場の近くにあるたこ焼きやお好み焼き、明石焼きの店で昼食やおやつを食べてることも多い。最近は大阪赤十字病院の西側にあるたこ焼き屋によく帰りに寄り道している。そんなオレの食生活に大きな影響を与える事態が発生したのである。
輸入小麦、4月から30%値上げを発表…農水省
農林水産省は15日、政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格を、4月から現在より30%引き上げると正式に発表した。
値上げは、米国、カナダ、オーストラリアから輸入してパンやめん類などに使われている5銘柄の小麦が対象。加重平均で現在の1トン当たり5万3270円が6万9120円に上がる。
海外の小麦相場は、中国やインドの需要増加と、オーストラリアの干ばつによる供給減少などが重なり、価格を算定する対象期間(07年6月〜08年1月)に約60%も上がった。
この間に政府が輸入した小麦は、加重平均に基づくと4月からの売り渡し価格が38%上がる計算となる。農水省は「国民生活や関係業界への影響を考慮」し、上げ幅を8%分圧縮したと説明している。(2008年2月15日23時23分 読売新聞)
なんということだ。30%も価格が上昇してしまうと小麦粉を原材料にするあらゆる食品に影響が出てしまうのである。オレが食べるお好み焼きやたこ焼きの店は昔からほとんど値上げせずに低価格でやってきてくれている良心的な店が多い。そんな店の営業努力を吹っ飛ばすようなひどい価格上昇である。
かといって、実際に輸入される価格が上昇してるのだから仕方がないのである。いっそ1ドル=80円くらいに円高が進めば実質の輸入価格は値下がりすることになるかも知れないが、そうなると今度は日本の輸出産業が壊滅してしまう。内需よりも輸出でなんとか持ちこたえてる日本にとって、今以上に円高が進むことはやはり容認できないのだろう。そうなるとこの小麦値上げに耐えて、食品の値上がりをなんとか我慢しないといけないということになる。
オレが行きつけにしている河内天美のお好み焼き屋さんは、肉モダン焼き430円、イカ玉焼き340円という安さで今もがんばってくれているのである。この店にも小麦粉の値上がりは影響を及ぼすだろう。もしも価格改定ということになったとしても、オレは受け入れるつもりだ。これまで長いこと安くておいしいお好み焼きを食べてきたわけである。多少値上がりしたからといって店に通うのを止める気はない。いやむしろオレは値上げを希望する。小麦粉の値上がりした分はしっかりと価格に反映させてくださいと訴える。自分が安く食えることよりも、いつまでもその店が続くことの方が大切なのだ。多少値上がりしてもいいから、今まで通りに営業してくれることをオレは望むのである。
アメリカが国策として導入してきたバイオエタノールの導入は、石油の消費を抑制するためではなく、穀物価格を上昇させてアメリカの貿易収支を改善するために大いに役立った。その一方で小麦の輸入国であるアフリカの諸国の貧困と飢餓を拡大した。今の穀物価格上昇にも確実に影響を及ぼしているのである。
4月以降、オレの好きな粉モン価格はどのように変動するのか。オレは今から心配でならないのである。もっとも値上がりしてもオレは今までのように喰い続けるつもりだが。
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