2008年01月30日(水) |
道路特定財源を食い物にする連中 |
携帯用URL
| |
|
ブログランキングの投票いつもありがとうございます。1位が目標ですのでよろしくお願いします。あと、京都の大学を受験する受験生を応援するために京都お勧めホテルのページをリンクしておきます。どうぞご利用ください。
ガソリン税の暫定税率をめぐる国会での自民・民主の駆け引きがなかなか面白いのでついつい野次馬的に楽しんでいるオレなのだが、サブプライム問題の影響で東証の株価も大暴落して大変なときにガソリン代25円を下げることで国民の人気を集めて選挙につなげたいという党利党略だけの争いをしている民主党の情けなさにもあきれるが、その道路特定財源に群がって税金の無駄遣いをすることを自分の利益にしている自民党のクソどもにもあきれるのである。たとえば自民党の実力者であるという古賀誠のこの問題はどうだ。北海道のムネオロードやムネオハウスみたいなことは自民党の政治家はみんなやってるのだろうと思うが、これなども特に露骨な一例である。アサヒコムの記事を引用しよう。
古賀誠氏地元の「誠橋」 福岡県知事が擁護2008年01月29日14時15分
道路特定財源をめぐり、民主党の菅直人代表代行が視察し、国会で取り上げた福岡県八女市上陽町の「朧(おぼろ)大橋」について、同県の麻生渡知事は29日、「中山間地域の激励に必要と思ってつくった」と建設は妥当であると強調した。
朧大橋をめぐっては、26日に菅氏が現地を訪れ、「あまり利用されていない印象だ」と疑問を投げかけた。28日も衆院予算委員会で、橋のある地域が、道路族として知られる自民党の古賀誠選挙対策委員長の選挙区であることを意識し、「地元では『誠橋』とも呼ばれているそうだ」と指摘。「(橋や道路の建設が)道路族がいるところだけ優先されているようにも見える」と追及した。
これに対し、全国知事会長として道路特定財源の暫定税率堅持を求めている麻生知事は定例会見で「大きく立派な橋ですが」と述べながらも「地域の発展は必要。我々は中山間地域をよくしようとの意気込みでつくった」と強調した。
朧大橋は全長293メートルで総工費約43億円。旧上陽町(現八女市)の町道の一部として建設したが、国や県が費用を負担しており、町の負担はなかった。通行量は1日2000台を見込んでいたが、冬柴国土交通相は予算委で「現在は1日200台」と説明している。
一日200台ということは日中の1時間にせいぜい20台くらいしか通らないということだ。そんな所にまで豪華な橋をかける意味があるのかと思うが、古賀誠にしてみればそれを作ること自体が目的だったわけで、工事に携わったゼネコン、関係の地主などにゼニをばらまいて恩を売っておいて、選挙の時は支援してもらうという持ちつ持たれつの関係のために必要な事業だったのだろう。道路特定財源というのはこういうことのために必要なのであり、自民党議員たちにとって自分たちの利益分配システムのためになんとしても維持しないといけない仕組みなのである。だからこそオレはぶっつぶすべきだと思うのだが。
この国民からぼったくったゼニは余りまくっていて、国土交通省の役人が親睦用にスポーツ大会をするときに使うバットやグローブの購入代金に当てたりしてなんとか使い切ってるわけで、それでも余ってるからそのゼニで高速道路の通行料補助をするなどという悪あがきをして、なんとか維持しようと必死なのである。また、バットやグローブ代になっていたことからもわかるように、このゼニを国土交通省の役人どもは自分の財布のように思って完全に私物化しており、そのゼニで購入された車両にはセルシオなんかもたくさんあるらしい。なんでセルシオなんだ!自転車か徒歩で十分だろう。税金を有効に利用して国民の生活を豊かに使用なんて意志はこれっぽっちもなく、どうやってありあまるゼニを自分たちのために使うかを考えてるクソどもにまともな予算執行なんて不可能である。
道路族の議員なんてガソリン税に群がる泥棒のようなモノである。まあ政治家という人種がみんな納税する国民から見れば泥棒みたいなものかも知れないが。ガソリン税を減税すると言うことは、泥棒に上納するゼニを減らすという意味で無条件によきことなのである。
どうせクソどもに無駄遣いされるゼニならなくせ!と言いたいが必要な道路までも削られるわけで困ったことである。連中にとっての優先順位はそれが本当に必要なものであるかどうかではなく、どんな政治家の地盤であるかということなんだろう。以前に島根県を旅行した時にものすごく道路が立派だったことを思い出す。岡山に入ると急に悪くなったからやっぱり竹下元首相のお膝元は違うと感動したものである。島根といえば中海干拓なんて馬鹿プロジェクトでも有名な土地だからなあ。責任者の一人である澄田信義という環境破壊知事なんかは罪に問えないのかと思ってしまうぜ。諫早湾の干拓もそうだ。当時の長崎県知事を環境破壊に関わる何らかの罪で立件すべきだろう。この二つの馬鹿プロジェクトは道路特定財源との直接の関係はないが、国民から広く集めたゼニを田舎にばらまく構造という点では道路特定財源も基本的に同じ性格である。
もしも道路特定財源を廃止すればどうなるか。その分のゼニを国民は他のことに使えるようになるわけだ。イナカモンドリームの実現のためや国土交通省の木っ端役人のグローブやセルシオ代になっていたゼニ、いわゆる死に金が国民の手元に残ることによって、吉野家で牛丼を食ったりイオシスやソーテックでパソコンを買うのに使われたり、株式投資でデイトレードするのに使われたりすれば、それは景気によい影響を与え経済を活性化させるのにつながるわけで、43億円を古賀誠の地元のほとんど車が通らない道のために費やすよりもよほど景気浮揚効果は大きいと言える。アメリカが昔ニューディール政策を実行した頃とは全く経済構造が違っているのである、田舎の無駄な公共工事はほとんど死に金であり、環境破壊と田舎モノのパチンコ狂い以外の効果は何一つもたらさないとオレは断言する。ゼニをばらまくことで田舎の人間をますますダメにしてるのである。
一日200台しか車が通らない道にそんなゼニを使えるのなら、一日に何万台と通行するオレの通勤経路の信号をもっと立体交差化してくれよ。地下鉄御堂筋線の上を走るあびこ筋の通行量は一日2万台以上は絶対にあるだろう。だったら4300億円使ってもっと立体交差化して整備してくれよ。都会の人間は混雑に耐えて我慢してるんだぜ。都会の道路をこそ便利にしてくれよ。えっ、大阪には自民党の議員が少ないから無理?やっぱり必要度ではなくて政治力で予算配分するのか。税金を私物化しやがってこの馬鹿野郎。
←投票での応援ありがとうございます。 m(_ _)m