2008年01月25日(金) |
1億3000万円を貢がせた男 |
携帯用URL
| |
|
結婚詐欺というと、かっこいいお兄さんが「結婚してあげるよ」という言葉でウブな女性をだまして、金銭を巻き上げて最後には姿を消すパターンを想像する。被害にあった女性は最後までその男性を信じていて、だまされたとわかっても訴えないことも多く、また男性も「親が急病で」とか「交通事故でカネが必要」などと言って女性から言葉巧みにお金を引き出すのである。挙式費用ということで大金を払わされたのに、約束の日に結婚式場に行くと相手が現れなくて、いやそもそも挙式の予約もされてなくてゼニだけが取られていたとかいう悲劇もある。
しかし、そういう詐欺師たちはまだまだこの男に比べればかわいいものだ。なんと一度も会わないのに女性から1億3000万円も引き出した強者がいたのである。オレはその金額を聞いて唖然とした。そして、それだけのゼニがなくなっていてもつぶれないその会社がどこかということも気になったのである。どうして6年間もバレなかったのか。よほどずさんな管理体制だったのだろうか。
以下、読売新聞のWEBサイトから引用しよう。
女が1億3千万円盗んで貢ぐ、出会い系で知った男に
出会い系サイトで知り合った男に勤務先の金を盗んで送金したなどとして、愛知県警港署は24日、名古屋市中川区、無職塚田幸子(30)、住所不定、無職広沢正文(32)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕した。
被害総額は1億3000万円以上とみられる。2人は約5年間の交際中、1度も会ったことがなかったが、塚田容疑者は、広沢容疑者から「母親の治療費がいる」などと金を無心されるまま貢ぎ続けていた。
調べによると、2人は共謀し、昨年3月2日ごろから4月2日ごろにかけて、塚田容疑者の勤務先だった同市港区の港湾運送会社のキャッシュカードを使い、5回にわたり計250万円を引き出して盗んだ疑い。
2人は2001年末ごろ、携帯電話の出会い系サイトで知り合った。広沢容疑者は、格好のいい別人男性の顔写真を塚田容疑者に電子メールで送り、メールと電話だけで交際を続けていた。塚田容疑者は貯金を下ろすなどして送金していたが、足りなくなり、会社の口座や金庫から金を盗むようになったという。「借金を断ると嫌われると思った」と供述している。
昨年4月、同社の内部調査で犯行が発覚した。同社は翌5月、塚田容疑者を懲戒解雇にするとともに、2人に約1億5300万円の損害賠償を求めて提訴し、名古屋地裁は請求を認める判決を言い渡している。(2008年1月24日22時46分 読売新聞)
この男は別人のイケメンの顔写真を送ったわけで、逢えば自分じゃないということがバレルから逢えなかったのである。しかし、そんなに長期間逢わないままで交際を持続させ、しかも相手がお金を出してくれるほどの信頼関係が築けるものだろうか。オレにはどうも納得がいかないのである。いったいどんなやりとりが両者の間にあったのか。それが知りたいのだ。そして、この広沢正文という男から「貢がせるための極意」をオレは教えてもらいたいのである。それを伝授してもらえればもう無敵だ。あとは出会い系サイトに登録して、知り合った女性たちからじゃんじゃん送金してもらって優雅に生活できるかも知れないのである。出版社からその極意に関するオファーは来ないのだろうか?絶対に売れそうである。
この二人は1億5300万の損害賠償を求められているという。きっとゼニはすでに使ってしまってるだろう。どんな豪遊をしたのだろうか。いや、二人はそもそもデートしていないのだ。電話やメールだけではゼニは減らない。ゼニをもらった側の男がそのゼニを何に浪費したのか、それがオレは気になるのである。がっちり貯金していたなどという結末ならば笑えるのだが。
メールと電話だけの交際なら同時に何人とも付き合うことが可能である。逢わない限り二股でも三股でも四股でも絶対にバレないのである。(もっとも相手の名前を間違えて電話やメールをすればバレる可能性もあるが)同時に何人もの相手から貢がせておけば、かなり裕福な暮らしができるのである。そうやって多くの異性を飼い慣らしてメールで調教しつつ税金を搾取するようにゼニを巻き上げるような仕組みを構築できるなら大金持ちになれるのである。オレはその才能をこの広沢正文に感じるのだ。もっとも相手の塚田幸子という女が救いようのない馬鹿だっただけなのかも知れないが。
←投票での応援ありがとうございます。 m(_ _)m