江草 乗の言いたい放題
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2008年01月15日(火) がんばれダーティーヒーロー朝青龍!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 朝青龍が帰ってきた。彼がいない期間、大相撲の人気は盛り上がらなかった。白鵬が2場所連続で優勝したが、朝青龍との対決のない中での連覇はなんだか白けた感じだった。「もう帰ってくるな」と放言していた大相撲関係者も、客が入らないという実情にかなりショックを受けて前言を撤回したくなっていたはずだ。さて、オレはこの日記で一貫して朝青龍を擁護する立場のコラムを書いている。今回も同じスタンスで書こうと思う。
 まず、初場所初日のこの報道を読んでみよう。

朝青龍復帰で満員札止め、懸賞119本も
朝青龍の復帰で「満員御礼」の両国国技館、懸賞も多数に 謹慎処分が解け、横綱朝青龍(27)が3場所ぶりに復帰した大相撲初場所。13日、初日の両国国技館には、復帰戦の雄姿を一目見ようと多くのファンが詰めかけた。
 この日は、約1万1000人収容の国技館が、札止めの満員御礼。入場券は升席、いす席の指定席とも、前売りで完売。「いす自由席」の当日券約350枚を求めて約500人が並んだが、午前8時20分の売り出し開始とともに完売した。懸賞総数も119本を数え、初日としては史上最多記録を更新した。
 朝青龍が土俵に上がると、客席からカメラのフラッシュが一斉にたかれた。朝青龍は上手投げで琴奨菊を破り、「どうだ」と言わんばかりの仁王立ち。勝ち名乗りを受けると、「横綱」「よくやった」といった声があちこちから飛び、場内はしばらく大きな歓声と拍手に包まれた。
 朝青龍の大ファンという横浜市金沢区の歌謡教室経営星野信子さん(63)は「謹慎前と同様に強かった。ぜひ復活優勝してほしい」と満面の笑顔。福岡県春日市の公務員坂本泰さん(52)も「静の白鵬に対して、野性味のある朝青龍の復活で、土俵はいっそう盛り上がる」と期待を寄せた。
 ただ、千葉市中央区の男性会社員(45)は「今年は、強くて、他の力士にも見本になる姿勢を見せてほしい」と注文をつけていた。 (2008年1月13日21時14分 読売新聞)


 マスコミはこぞって朝青龍を批判していたはずなのに、なんで復帰をみんな手放しで喜んでるんだ。どうしてこんな好意的な報道なんだ。入場券の売れ行きも全然違い、懸賞も過去最高ということはやはりそれだけ彼が大相撲に貢献してるということだろう。日本にわざわざ出稼ぎに来てくれて、そして相撲をこれだけ盛り上げてくれている恩人じゃないか。どうして多少のわがままを許してやらないんだ。「巡業など出なくてOK」とか、「いつでも帰国OK」とかの特権を与えてやればいいだろう。観客が来ないことと、朝青龍のわがままを許すことと、どっちが大きな弊害なのか書くまでもないだろう。相撲が興行であり客商売である以上、ゼニが儲からないことにはどうにもならないのである。

 オレは日本人力士のヒーローがいない現状では朝青龍に頼るしかないと思っている。そして今後も相撲というケツを丸出しにした世界にいい人材が集まるとは思わない。ハンカチ王子ハニカミ王子の人気をマネして、弱いけどイケメンの力士をもてはやしてハンケツ王子などと名乗らせたところで、弱かったらどうしようもない。まさか八百長させるわけにもいかないだろう。

 その朝青龍の取り組みをオレは今日も期待してテレビの前にいたのだが、なんと二日目で黒星を喫してしまった。

馬力相撲に実戦不足を露呈、がけっぷちの朝青龍
 全盛期の朝青龍なら、敵に背中を見せながら土俵下に崩れ落ちる姿など見せなかっただろう。
 単なる2場所休場ではなく、処分を受けて以降、約4か月間も相撲を取っていない。卓越した運動神経が支えの相撲勘が鈍っていたとしてもおかしくはない。
 土俵下で一瞬、首をひねった横綱は、支度部屋に戻っても「うーん、相撲経験がな……」と、実戦不足を否定しなかった。
 立ち合いから、稀勢の里が、がむしゃらに前へ出て攻めた。横綱は右手を突いて突進を止め、左から突き起こそうとした。だが、その左がすっぽ抜ける。もろ差しを許すと、苦し紛れの首投げでさらに体勢を悪くし、バックを取られて万事休すだった。そんな姿を北の湖理事長は「受け止めようとしたな。攻めていない」といい、「下から入れないということ」と完敗を分析した。
 優勝21度の横綱でも、万全でない時は、こうした馬力相撲が怖い。対応を間違えれば一気に土俵外へ運ばれてしまう。ただ、ここから自分をどう立て直すかに注目が集まる。場所はこの日も満員御礼。東京場所で初日から2日連続の大入りは、1997年の初場所以来。復活するのか、崩れ去るのか――。ファンをやきもきさせるのが、朝青龍の魅力でもある。(藤田真則)(2008年1月14日23時52分 読売新聞)


 オレはこの記事にかなりの悪意を感じたのである。たった一つ負けただけで「がけっぷち」とは何だ。たまたま稀勢の里が気合いが入っていて波に乗っていただけじゃないか。まだ二日目なのにどうしてここまで言われないといけないのか。あまりにもこの報道は偏向してるのである。なんだか朝青龍がかわいそうである。

 朝青龍よ、日本人の中にはオレのようにきみのファンもたくさんいる。普段は相撲になんか全く興味はなく、「なんで男のハダカなんか見ないといけないんだ!」と放言するこのオレでさえも、復帰後の場所できみがどんな活躍をするのかはやはり気になってしまうのだ。くだらない伝統の世界に引きこもり、新弟子をリンチして死なせたことを仲間意識でかばい、外国人に自分たちのしきたりを押しつけようとする連中なんかみんな張り手で吹っ飛ばせ。相撲の世界に革命を起こしてこの腐った状況を打ち破れるのはきみだけだ。なんとか全盛期の勢いを取り戻して、他の連中を蹴散らしてやれ。けたぐりもどんどん繰り出せ。相撲のルールにある以上どんな技でもOKじゃないか。それを「けたぐりは横綱の使う技ではない」などとほざく馬鹿の面前で天下一品のけたぐりを見せてやれ。どんな汚い相撲でも勝てばそれでいいのだ。いくらきれいな相撲をしても勝てないと意味がない。勝ってこそはじめて横綱の意味があるのだ。

 一つ黒星がついたくらい気にするな。今日からまた連勝街道まっしぐらだ。千秋楽に白鵬を仕留めて、見事に優勝を決めてやれ。その姿を見て多くの相撲ファンはきみが大相撲になくてはならないダーティヒーローであることを確信するだろう。憎たらしくなるほど強いという存在がスポーツの世界には必要だ。野球ではそれが巨人であり、相撲では朝青龍、きみがその役目なのだ。なりふり構わず選手をかき集める巨人の卑怯さと、きみの強さを比較するのはおかしいかも知れないが「強すぎて憎い」という点では相通ずる部分をオレは感じるのである。初場所はまだはじまったばかりだ。普段相撲を見ないオレがぜひともみたくなる憎い存在、それが朝青龍、きみなのである。


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