2007年11月19日(月) |
新幹線ではなく新快速だ! |
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昨日の日記で紹介したカレーラムネを、リンク経由で購入してくださった方がすでに多数おられます。この場をお借りして御礼申し上げます。なお、お勧めリンクに奇食の館を追加しました。ぜひご訪問ください。
東海道新幹線の栗東駅設置問題は、中止と言うことでいちおうの決着を見た。国松栗東市長とともにイナカモンドリームを夢見た国松元知事の野望は県民から「NO!」と言われてみごとに挫折したのであり、この一件は滋賀県民がまともであったことを証明するとともに、クソみたいな利権公共事業を投票という行動で阻止できるという事実を我々に教えてくれたという点で実に大きなことであった。
さて、新幹線の新駅は実現しなかったが栗東市民にとって実現可能なものが一つある。それは新快速の栗東駅停車である。これが実現すれば便利さは新幹線どころではない。もしも新幹線の新駅ができていたとしても喜ぶのはそれによって地価が値上がりしてもうかる国松支持派の地権者どもだけだが、新快速が停車すれば市民すべてが便利になったことを祝い、喜んで利用することになるだろう。また、大阪や京都に通勤する人にとって、本数が少ない草津線はきわめて不便であり、実際通勤時間はかなり混雑している。(それ以外の時間はかなり空いてるのだが)混雑してる理由には車両の連結数もある。そこでホームを延長して新快速を草津線に乗り入れさせて、一時間に一本は甲西や三雲発着にするということにすればどうなるだろうか。
もちろん草津線に一本乗り入れるということは他の方向が減らされるわけで、実際は湖西線や東海道線・北陸線方面が減らされてそちらは不便になるわけだ。新快速も今は北陸線の敦賀まで乗り入れているわけで、かなりの長い距離を走ってることになるから影響も大きい。だったら15分おきで一時間に4本というダイヤを12分おきにして5本とかに増やせばいいのじゃないか(などと簡単にはできないと思うが)
草津線に大阪や神戸方面直通の快速や新快速を乗り入れさせるには、ホームの延長とダイヤの改正でなんとかできるとオレは単純に思ってるのだが、鉄道に詳しい人からは「何を甘いこと言ってるんですか!」と批判を浴びるかも知れない。しかし、少なくとも新幹線新駅よりも新快速停車や草津線乗り入れの方が周辺地域の経済波及効果も大きく、市民の利便性向上もまた大きいと言うことは疑問を差し挟む余地がないはずだ。だったらなぜ国松市長はそちらの方を主張しなかったのか。彼らが求めたのは市民が真に便利になることではなくて、土地が値上がりしてもうかったり、再開発事業にまつわる利権だったのだろうとオレは憶測する。新幹線線路付け替え工事の莫大な利権だけが欲しかったのだ。費用対効果なんか全く考えずに。
熊本県の川辺川ダムの建設は、利水という目的が消滅して今や不可能になりつつある。イナカモンドリームとオレが勝手に呼んでいる多くの無意味な巨大公共事業はどんどん市民の批判を浴び、同時に国にゼニがないことが理由で頓挫してるのである。
さきほど大阪市長選挙で、民主新人の平松氏が当選し、現職の関市長が落選したというニュースが入った。オレが応援していた橋爪氏が当選できなかったのが残念である。さて、平松氏は大阪市の巨大公共事業のばかばかしい借金の後始末をつけるための方策を持ってるのだろうか。これから考える・・・なんて悠長なことでは結局何もできないだろう。オレなら策がある。それは「自治体破産」という本邦初の方法である。これによってすべての借金を踏み倒して再生するのだ。大阪市にゼニを貸していた金融機関の中にはつぶれるところも出るだろう。しかし、それ以外にどんな方法があるというのか。会社が倒産したのと同じだから、市の職員もみんな一斉に失業すると言うことになり、ものすごい混乱が発生することは間違いない。
オレが言いたいのは、ばかげた税金の使い方をしているといつかはそんな悲惨なことになるということである。新幹線の新駅を栗東に建設すると言うことが費用対効果を考えた場合、果たして正当性があるのかということを国松市長が考えていたとは思えない。連中は目の前にある自分たちの利権しか考えていなかっただろう。そして日本の政治や行政はその程度の連中によって支配されてるのである。防衛庁が守屋というクソ次官によって牛耳られていてその巨額の予算が守屋と癒着してる企業に流れていたように、そして防衛族と呼ばれる議員どもが与党野党を問わずにそのおこぼれに預かっていたように、政治家の多くは自分の利益のことを中心に考えていて、国家の大計などは眼中にないのである。
大阪市長選挙の結果と、大阪市の今後の問題はまた日を改めて書いてみたい。そして橋爪氏には「必ず次があるから」とオレは言いたい。平松は大阪市長というこの難儀な役目をいずれ投げ出すに決まってるとオレは予想している。
←応援ありがとうございます。 m(_ _)m