2007年11月07日(水) |
香川の虐待保育施設「モンドバンビーニ」 |
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小さな子供の相手はたいへんである。保育施設で働く人たちのストレスも大変なものだと思う。しかし、そのストレスを発散させる手段として子供を虐待するなんてことがあれば言語道断である。淡路病院では病院の職員の子供を預かる保育施設での虐待が隠しカメラで撮影されるということがあった。香川では施設長の虐待がバレで保育施設が閉鎖という処分を受けている。以下、アサヒコムから記事を引用する。
香川の保育施設に閉鎖命令 施設長が虐待繰り返す2007年11月06日22時09分
香川県は6日、同県宇多津町浜八番丁の認可外保育施設「モンドバンビーニ」で、経営者で施設長の男性(32)が6人の子どもに対し、掃除機で頭を吸引するなどの虐待を繰り返していたとして、児童福祉法に基づき施設閉鎖命令を出した。厚生労働省によると、認可外保育施設への閉鎖命令は、神奈川県(00年12月)でのケースに次いで全国で2例目という。
香川県子育て支援課によると、施設長は今年8月から11月にかけ、施設を利用している2歳男児の頭を掃除機で吸引したり、3歳男児の頭を本でたたいたりしたという。このほか、2歳男児に向かって積み木を投げつけた▽2歳女児が食事をこぼした際、頭をつかんで「自分で拾え」と言い、おしりをたたいた▽園内行事の記念撮影のとき撮影の妨げになった2歳男児を手で払い飛ばして転ばせた――といった例もあったという。いずれの子どももけがはなかった。
10月31日に職員らから宇多津町に通報があり、11月1〜5日に県が調査したところ、複数の職員や保護者らから虐待の証言が得られた。施設長は一部の行為を認めたうえで、「しつけや冗談、遊びでやったことで虐待ではない」と主張したが、県は職員や保護者らの証言が具体的で信用できるとして虐待と判断。「重大な事態を招く恐れがある」として閉鎖命令に踏み切った。
同施設は05年10月に施設長が開設。現在、0〜5歳の約30人が利用している。
オレは小さな子供が苦手だ。教師という職業柄人から「子供が好きなんでしょ」と的はずれな質問をされることがあるのだがそんなことは全然無い。小学生を教える事や幼稚園児の相手をする事などオレにはとうてい不可能だ。高校なら相手がもうかなり大人に近いから私みたいな子供嫌いでも教師が務まるのである。オレの本音を言うと、男子よりも女子がいいし、男子高校生よりも女子高校生が好きだし、女子高校生よりも大人の魅力を発散させている成人女性の方が好きだ。そんなこと男なら当たり前だと思う。もしも世の中に保育園じゃなくて美女園みたいなものがあって、そこの教員を募集しているということがあればオレは応募するかも知れない。もっともオレのような変なオッサンをそういうところが採用するなんてことはあり得ないと思うが。もっとイケメンのちゃらちゃらしたお兄ちゃんを雇うのだろう。
この香川の施設で起きた虐待だが、2歳や3歳の子に対するそうした体罰にはどんな効果があるのだろうか。もちろんやってる側は「しつけの範囲内」と主張するのだろう。オレは幼児教育が専門ではないのでわからないのだが、「頭を掃除機で吸引する」というくだりを読んで気分が悪くなった。それはただのいじめじゃないか。そんな行為のどこがしつけにあたるんだ。この虐待施設長はそうすることでどんなメリットがあると思っていたのだろうか。自分と比べて圧倒的に弱い立場の幼児に対して行われる暴行に弁護の余地は全くない。食事をこぼすなんて幼児なら当たり前のことじゃないか。幼児でなくてもこぼすことはある。オレもよくこぼす。焦って食べてるときに口元からこぼれたりする。締まりが悪いのである。
ただ。この施設が閉鎖に追い込まれたりすると、今そこで働いている職員はどうするのだろうか。他の保育園に代わらないといけない幼児はどうするのだろうか。そうして子ども預かってもらう先が決まったとしても、その仕組みや時間などが自分にとってピッタリのものが新たに見つかるだろうか。閉鎖するのは簡単だ。しかし、問題の本質を解明しないと全国でまた同様の事が起きるはず。児童虐待なんかをしそうな性格の人間をこういう施設の長にしたこと自体が問題なのである。
「2歳女児が食事をこぼした際、頭をつかんで『自分で拾え』と言い、おしりをたたいた」
このような記事を読むと暗澹たる気持ちになった。そんな小さな子どもになんてひどいことをするのかと。子どもがその時期に受けた恐怖が深層意識にしまい込まれて、大人になってから改めて外に向かうようになった時、なんだか怖ろしい事が起きそうな気がするのだ。
「高齢者福祉施設は儲かる」「無認可保育所は儲かる」と安易に考えて、そうした施設を金儲け中心で運営しようと次々と新規参入してくる中でこのような虐待事件はこれからも起きるだろう。「人を育てる」「人を介護する」という行為の中には金銭的なやりとりだけでは完結しない人と人とのつながりが生まれるのだ。その本質を理解しないくせにゼニだけはきっちりとどんな卑怯な方法を使ってでも儲けようとする外道どもがこうした業界に大挙してやってきたわけで、我々に出来る事はその施設がどんな理念でどんな人がどのように運営してるのかを懸命に調べる事しかできないのである。
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