2007年03月05日(月) |
このドライバーに罪はあるのか? |
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オレは高速道路を走るときが一番楽である。変なストレスを感じる必要がない。逆に運転していて一番疲れるのは近所の細い道である。子どもがいつ飛び出してくるかわからないし、フラフラしながらお年寄りが自転車でやってくるし、いつもヒヤヒヤしている。老人の二人乗りなどは見ていて本当に危なっかしい。前後に子どもを乗せた3人乗りのお母さんの自転車も見ていて危なっかしい。そんなさまざまな危険が周囲に充満しているところをクルマで通過するとき、オレは最大限に慎重になる。
高速道路では周囲のクルマだけを注意すればいい。信号もないから車間距離だけに注意して走ればいい。自分が交通事故の一方的加害者になることがないという安心感は大きい。そのために通行料金を払ってるようなものである。阪神高速のぼったくり料金はETC割引を使っても700円が630円になるだけである。もう建設からずいぶん経っていて、橋脚もかなり老朽化していて地震が起きれば崩れるかも知れないこんな安物の高速道路は危険分を差し引いて通行料金も200円くらいにして欲しいものである。
その阪神高速になんと自転車が紛れ込んでいたのである。オレはこの事故のニュースにびっくりした。
未明の阪神高速に自転車女性、トラックにひかれ重体
3日午前4時15分ごろ、大阪市東成区の阪神高速東大阪線の下り線を走行していた運転手から、「自転車がふらふら走っている」と110番通報があった。
府警高速道路交通警察隊員が調べたところ、近くの会社員中山雅代さん(30)が、自転車とともに高速道路内で倒れているのを発見した。中山さんは病院に運ばれたが、意識不明の重体。
自転車に車両に踏まれた跡があったことなどから、府警はひき逃げ事件として捜査。約1時間後、東大阪市本庄西、「名鉄運輸」の運転手吉田利之容疑者(34)が現場に現れ、「トラックを運転中、何かをはねた」と認めたため、府警は業務上過失致傷と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。府警は中山さんが高速道路内に入った理由などを調べている。(2007年3月3日20時12分 読売新聞)
高速道路をトラックで走っていて自転車をはねてしまうなんて不幸なことは多くの交通事故の中でもきわめて稀なケースである。そしてこのドライバーは1時間後に現場にも戻ってきて「何かをはねた」ことを認めているのである。このケースもやはり「ひき逃げ」にされてしまうのかと思うとなんだか哀れである。「自首」してるじゃないかと思う。そしてここで悪いのはトラックではなくて自転車で高速道路を走っていたその女性だ。そんなことオレが書かなくても誰もがそう思うだろう。
午前4時15分とあるから未明のことである。そんな時間に高速道路を自転車で走るこの女性はいったい何をしようとしていたのだろうか。ふらふらしていたということは酔っぱらいだろうか。自転車であっても飲酒運転は道路交通法違反である。だったらやはり重大な過失はこの女性にある。
オレは自分がクルマを運転するからドライバーの立場で考えてしまうのかも知れないが、このような理不尽な形で加害者にされてしまうドライバーには限りなく同情するのだ。そして、こういう場合にちゃんと「無罪」にされるように、何の行政処分もないようにと願う。「ひき逃げ」の罰で免許停止や取り消しになって、このドライバーが職業を失うなんてことはあまりにもかわいそうである。どうにかして寛大な処分をとオレは願うのである。かつてオレも4車線道路のど真ん中に突然飛び出してきたバカガキを避けようとしてクルマをスピンさせたことがあるのだ。そのガキはすぐに走って逃げ去ったが、オレはあまりのショックに手がハンドルから離れず、しばらくは動けなかったんだ。そんなバカガキであってももしもはねてしまったらオレは職業を失いプータローになって家族を喰わせられなくなり一家心中なんてことになったかも知れないのである。
迷惑な歩行者自転車によるクルマへのダイビングや体当たりは善良なドライバーの生活を脅かすテロ行為である。この迷惑な女性には重いペナルティーを与えて欲しいものである。
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