2007年03月03日(土) |
政務調査はなかなか大変なのだ! |
携帯用URL
| |
|
春の京大名物、2007年度の折田先生像を個人日記に張り付けました。ぜひごらんになってください。ごらんになった際は個人日記のランキング上昇にもぜひご協力をお願い申し上げます。
政治にはかなりゼニが掛かるらしい。オレは政治家ではないのでよくわからないのだが、とにかくゼニが掛かるので政務調査費という名目で必要なゼニが支給されているのである。その政務調査っていったい何を調査するのだろうか。オレは基本的に今の議員という連中を信じていない。海外視察といっても実は買春ツアーだったり、税金で行かせてもらえる慰安旅行であったりするし、そもそもド田舎の議員が物見遊山でヨーロッパやアメリカを回ったところで税金の無駄遣いでしかない。そうしたゼニを使いまくれる議員というのはなかなかの特権階級だなと思うし、できることならオレも議員の仲間入りをしてその特権を享受したいなどという不謹慎なことを考えてしまうのである。
さて、そのゼニの使いまくりの実態を暴いた次のようなニュースを読んだ。
政務調査費:東京・品川自民党区議団が1778万円返還
東京都品川区議会の品川自民党区議団(13人)は2日、01〜06年度分の政務調査費のうち不適正な支出があったとして、約1453万円と延滞金約325万円の計約1778万円を区に返還した。6割を飲食費(03年度以降)が占めるが、中には官能小説やコミック雑誌の購入費も含まれていた。同区議団は01、02年度の飲食費などを既に返しており、返還総額は政務調査費の支給総額の2割弱にあたる計3350万円となった。
今回の返還分には、このほか個人事務所用の電気工事や家具の購入費もあった。公私のどちら用に使ったか判断がつきにくいものも返還の対象にしたといい、同区議団の須藤安通幹事長は「新生自民党として、すべて正して一から出直したい」と釈明している。
また、品川区議会公明党は同日、ミステリー小説などの書籍代や刑事ものDVD代の計1万4544円、民主党系の品川区民連合も政治資金パーティーの費用など22万1655円を返還した。
同区議会は改善策として、政務調査活動の概要や成果を区議会ホームページで公開することにした。同区議会はこれまでに、政務調査費の飲食代への適用禁止を決めている。
区議会の各会派は1月末から、過去の政務調査費の領収書などを自己点検してきた。【市川明代】 毎日新聞 2007年3月2日 21時52分
さて、政務調査費で買った書籍の中に官能小説やコミック雑誌まで含まれていたことがバレてしまったわけだが、それが政務調査と全く無関係かというとそうでもないような気もする。例えば「加治隆介の議 (1)」のように政治をテーマにしたマンガなら、政務調査費を使って読むのもありかなと思うのである。最近の政治家の知的レベルではろくに専門本も読めないヤツもいそうだから、マンガで勉強する人もいるだろう。だったら官能小説はどうかということになるが、「愛の流刑地」とか「失楽園」が日本経済新聞に連載されてるくらいだから、官能小説を議員がストレス発散のために読んでることはしごく普通のことなのである。
公明党の議員団がミステリー小説を買っていたことも、政治とはそもそもミステリーなのであり権謀術数の渦巻く世界である。オレに言わせれば政務調査に十分含まれるのである。刑事物のDVDを買うくらいかわいいものである。本番流出モノのアダルトDVDなんかを買ってるとかなり問題がある。それでは政務調査ではなくて性夢調査になってしまうからだ。ただ、そういうものに使うゼニは自分で払えということだ。オレの言いたいことはとにかくそれだけである。自分のゼニで買うのなら美少女フィギュアであろうとガンプラであろうと何ら恥じることはない。我々は個人的な趣味の世界までは介入できないからである。ただ、そういう個人的な趣味の世界の範疇に入るモノを、政務調査費という公的性格の資金を流用していることが問題なのである。見るなとは言わない。ただ、そのゼニをどこから引っ張ってくるかということなのだ。
今回の報道によると、自民党や公明党の議員団は不適切な使用だったことを認めて全額を返還したとある。どうせこいつらはろくに反省などしないだろうし、頭の中では「レシートの中味まで変なこと調べやがって馬鹿野郎!」などと思ってるのかも知れないし、ゼニを返したから必ず反省しているかというとそうであるとも思えない。ただ、彼らがそれを「不適切」と認めたことは紛れもない事実であり、それを認めさせたのはやはり情報開示の力である。
さて、オレが将来議員サマなんかになったとして、そのときにオレが情報収集に使ってるパソコンの購入費や、ウィルコムの通信費などは政務調査費で落とせるのだろうか。少なくともインターネットを使って各地のニュースを読んだり情報を検索したりするのはまさに政務調査なのであり、そのために使うIT関連の支出は政務調査費のど真ん中直球であると言える。たとえランボルギーニの398000円のノートパソコンが購入されていたとしても「この高性能さが今の政治には必要なのです」と開き直れるはずだ。この政務調査費、いったいどんな品目まで認められるのか興味の湧くところである。もしかしたら議員の中には愛人と行ったホテル代まで「政務調査費」に含めてる強者がいるかも知れない。いったい何を調査するつもりであろうか。
←4位までやってきました。1位はもうすぐです。