2007年02月13日(火) |
マックグリドルのまずさに仰天! |
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オレはたまに朝食を朝マックで済ませることがある。休日に息子を連れて出かけたり、あるいは一人でのんびり新聞を読みながら時間をつぶすために行くのである。オレの行動範囲内にあるマクド(ここで関東の人間ならマックと呼ぶところだが、オレは関西人なのであくまでマクドだ。京都人ならマク堂かも知れない。)ならどこでも新聞が各紙置いてある。日経や毎日、朝日をゆっくりと読む以外にスポーツ新聞なども読めて、それらを実際に買うことを思えばかなりのコストパフォーマンスになる。そういうわけでオレは朝マックの時間帯にエッグマフィンなどを注文しながらゆっくりと新聞を読むという過ごし方を休日の朝にときどきしていたのである。
そんなある日オレはレジのところでカードを渡された。それはマックグリドルという新商品の紹介のカードで、そいつを持参すると440円が350円になるとかいうカードだったのである。オレはそのマクグリドルがどんなものかよく検証もせずに、いつものようにマクドに入ってそのカードを渡してマックグリドル(ベーコン&エッグ・チーズ)というのを注文したのだ。飲み物はカフェオーレにした。席についてそのマックグリドルを一口食べてオレは仰天した。な、なんだこの甘さは!
Mの文字の焼き印が薄く押された大判焼きの皮のような甘い、ホットケーキのできそこないのような生地の間に、ベーコンと卵とチーズがはさんであったのである。なんでこんな変なものを作ったんだ。エッグマフィンの具はそのままに、それを挟んでいるパンの部分が変わっただけなのだ!
エッグマックマフィンの場合、マフィンには軽く塩味がついてるので中味とちょうど合っている。その味に慣れたオレにとって、そして目玉焼きやベーコンを喰うときに砂糖やグラニュー糖をかけて喰うような狂った習慣を持たない以上、このマックグリドルの味はあまりにもまずく感じたのである。どうしてこんな変なメニューを登場させたんだ。
オレは自分に渡されたその割引カードがまるで悪魔のカードのように思えた。もしもそんなのをもらわなかったらとしたら、オレはマックグリドルなんてモノを喰うことは永久になかっただろう。もしかしたらそのカードをオレに手渡したバイトのお姉ちゃんには究極の悪意が存在し、「このオッサンにあのまずいのを喰わせていじめてやろう!」というつもりだったのではないか。オレはそんなふうに思ったのだ。
もしかしてオレと同じような感想を持った人が居るかと思って、オレは「マックグリドル」「まずい」の二つの語をキーワードにしてヤフーで検索してみた。するとそのまずさを書いているブログがたくさんヒットしたのである。オレは事前に調べなかった己の不明を恥じた。しかし、もしも先に調べて「究極のまずさ」ということを知っていたならば、おそらくオレのようなヒネクレ者としてはそのまずさを検証するためにやっぱり注文したかも知れないのである。そう考えるとオレにとってこのマックグリドルを喰うという悲劇は必然だったのかも知れないのだ。
世の中にはとてつもなくまずいものが存在する。食べ物を提供する商売に於いてさえ、とんでもないまずさのものが売られてることがあるのだ。そんな時にオレが思うのは「こんなまずいものを平気で売ってるヤツは味音痴に違いない」ということである。まずいラーメンを平気で売ってる店主は味音痴だからだと思うし、まずいカレーも同様だ。そしてオレは自分の舌にはかなりの自信を持っている。マクドナルドにもおそらく商品開発の部門が存在し、そこでちゃんと試食、研究してこのマックグリドルが登場したはずである。まともな人間がその部署にいればこういう変なものは生まれなかったはずである。
そこでオレはまた別のことを考えるのである。マクドがこんなまずいものをわざと出してきた背景には、日本人の味覚を破壊していくという戦略がその背景にあるのではないかと。味覚を完全に破壊してしまえば、その上に恣意的にマクドにとって都合のいい味覚を持った人間を増やしていけるからだ。マクドが次々と提供するまずいものをまずいと感じず、マヒした味覚でおいしいと勘違いする人間がどんどん増えていった時、マクドの日本戦略は完了する。他のファーストフードのチェーン店がいくらおいしいものを出して対抗してももう無駄だ。なぜなら大衆はマクドの提供するまずさのとりこにされてしまっているからである。これはオレの取り越し苦労かも知れない。しかし、それ以外にオレはこの謎に対する明確な答えを出せないのである。
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