2007年01月13日(土) |
沖縄の人は道で寝ています |
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1月26日発売予定のきっこの日記2の予約を受付中です。だんだん残りが少なくなってるそうですから、お買い求めの方はお急ぎください。ついにきっこさんの正体が明らかになる・・・というウワサも乱れ飛んでおりますが、それは読んでみないとわからないですね。今回は松尾貴史さんも寄稿されているそうです。
酔っぱらってそのまま道で寝込んでしまういわゆる「路上寝」。これが一番多いのはもちろん気候温暖な沖縄県である。どのくらいの件数あるのかというと、警察に通報されたものだけでも一年間に6458件だそうだ。通報されないものを含めればどれだけの件数にのぼるかわからない。暑い夏だけではなく、1月や2月といった冬の時期にも路上寝が発生するのが沖縄の特徴だ。
しかし、道路で寝てると危険じゃないかとオレはどうしても考えてしまう。実際のところ沖縄では路上で寝ていてクルマにはねられるという事故も大変多いのである。酔っぱらった人が、交通量が多いはずの十字路で寝ていたりするのである。大阪では考えられないことである。
2005年度に沖縄県内で発生した交通死亡事故は61件だが、そのうちの一割にあたる6件は、なんと路上で寝込んでる人をはねるというパターンの事故だったのだ。なんでそんな馬鹿なことが起きるのかとオレは信じられないのである。さて、クルマを運転するオレが心配するのは、道で寝てるような迷惑なヤツを不幸にしてはねてしまい自分が加害者になる場合である。その場合オレはどんな罪になるのか。どんな罰になるのかということだ。
交通事故の場合、とりあえず「業務上過失致死」ということになるのだろう。ただ、道で寝てる人に気づかずにはねてしまう行為が、他の交通事故と同様に処罰されるのはオレにはどうも納得いかない。道に人が寝てるだなんて普通はありえないじゃないか。そんなものにまでいちいち注意しながらクルマを運転しないといけないのか。それはちょっとむちゃだ。
たとえば交差点で左折するとき、横断歩道を渡る歩行者をやり過ごしてから通過することになる。それがたとえば夜だったとしよう。その時に人が地面で寝ていたとして、ギリギリでクルマを停止させることができるかということなのだ。ドライバーの視線は歩いて横断しようとしている歩行者の方にばかり向いてるので、まさか目の前の地面で人が寝てるなんてことは思いもしないはずだ。寝てる人の直前でクルマを停止させられるような自信はオレにはない。おそらくはねてしまってそれから気づいてクルマを停めるだろう。そんな事故の場合に果たして運転者の過失を問えるのかとオレは義憤に駆られるのである。
「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」によれば、夜に道で寝てる酔っぱらいをはねてしまった場合、過失相殺率が50%となっている。これはどういうことかというと、裁判をしてはねられた人の受け取るべき賠償金が1億円とすると、その50%の5000万円しか賠償金を受け取る権利がないということなのである。50%であってももらえればまだマシで、高速道路で寝ていた場合はさらにこれよりも減額されるのだとか。まあどう考えても高速道路の路上で人が寝ているというのは想像できないのだが。(誘拐や拉致された人がクルマから投げ捨てられるということなら別だが)
ただ、路上寝という壮絶な光景とオレが全く無縁だったかというとそうではない。オレがまだ大学生の頃だったか、サイクリング部の夏合宿のコンパの時に、泊まった民宿の前の道路に酔いつぶれた部員たちが折り重なるようにして倒れていたことを思い出す。道でたくさんの人が倒れてるあの光景に出くわした人は「これはもしかして無差別テロか?」とびっくりして110番に通報するかも知れないが、ただ酔いつぶれて寝ていただけである。沖縄の人たちが道に倒れるほどに前後不覚に酔ってしまうのは、やはり泡盛などの強い酒のせいであろうか。もしも沖縄でクルマを運転するようなことがあれば十分に気をつけようと思うのであった。
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