2006年11月26日(日) |
プーチンはスターリンの再来か? |
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ロシアを話題にした過去日記一覧
スターリンと言えば「粛清」の二文字をオレは思い浮かべる。政敵を次々と抹殺したり収容所送りにして政権を維持したからである。どうやらロシアのプーチン大統領はその伝統を受け継いでるようだ。前に大統領だった世界一態度のでかい乞食、エリツィンも困ったアル中だったが、プーチンも次々と刺客を差し向けて反体制派を暗殺するあたりなかなかやることがえげつないのである。こういうやり方を見れば、北方領土なんて永遠に帰ってこないことをオレは確信するのである。サハリンの油田開発にしても日本からゼニだけ出させて、やっと稼働するようになったらいちゃもんをつけて日本向けをストップ、お仲間である中国に回すことにしたようである。チェチェンとチベット、同じような国内問題を抱えて同じような虐殺をやってる二国が仲良しなのは至極当然なのだが。
オレは日本の政治家は3流だと思うし、そんな政治家がいつまでも政治の実権を握ってる日本というのをろくでもない国家だと思う。しかし、ろくでもない国家だからこそ、政治家の悪の程度もしょせん談合を取り仕切って自分のフトコロにゼニをいれる程度であり、政敵を殺すところまではいかないわけで(もっともそういうことをやってる組織も存在するというウワサだが、真実のところはわからないのでここでは触れない)少なくともロシアほどはひどくないと思うのである。それにしてもこれはまるでゴルゴ13の世界だなと思ってしまう。
【ロンドン=蔭山実】ロンドンで死亡したロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏から毒性の高い放射性物質、ポロニウム210が検出されたことで、英政府は24日、担当閣僚らによる緊急治安会議を開き、国民への影響やロシアとの外交関係を中心に協議した。また、同日夜、英外務省高官が在英ロシア大使と会い、捜査に必要な情報を提供するようロシア政府に協力を求めた。ロシア側の対応次第で深刻な外交問題に発展する可能性もある。
プーチン露大統領はすでに「死因に関する推測には根拠がない」と関与を否定しながら、捜査に協力する用意があるとしている。25日付の英紙タイムズによると、英政府高官の一人は「外国人の工作員による暗殺とみられる」と語った。
英当局は25日、リトビネンコ氏の自宅と同氏が1日に会合を持ったロンドン市内のホテル、すしバーを捜索、すべての場所で放射性物質の痕跡を確認した。英保健当局は「一般市民へのリスクは小さい」としている。
こんなのは誰だってプーチンの指揮下の暗殺部隊に「毒を盛られた」と思うだろう。その毒物も当初はタリウム化合物と報告されていたが、今はポロニウム210とされている。そんなものいったいどうやって一般人が手に入れられるだろうか。仮に他の放射線物質だったとしても、半減期の短いものならすぐに検出は不可能になるだろう。
さて、このリトビネンコ氏だが、少し前に起きたロシア人のジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが殺害された事件についての情報を握る重要な人物なのである。11月1日にリトビネンコ氏はロンドン中心街のすしバーでイタリア人とその件で会った後に体調を崩したという。もちろんそのイタリア人はこの毒殺事件の関与については否定している。同じ日にリトビネンコ氏はロシア人の知人とも会ったことになっていて、その2名のいずれかが関与した可能性もある。とにかく、誰かが毒を盛ったことは確かなのだ。そしてロシア国内に居ればいつ逮捕拘束されて殺されるかわからないからと亡命した英国でさえ、安心して過ごせるところではなかったという恐るべき事実にオレは恐怖を感じるのである。ロシアという国家は亡命した者でさえも殺し屋を差し向けて抹殺するのかと。
リトビネンコ氏は死に際してプーチン大統領に向けた次のような遺言を残したという。
「私を黙らせることには成功したかもしれないが、あなたは残りの人生を世界中からの抗議の声を聞きながら過ごすことになり、高い代償を払わなければならなくなった」
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