2006年10月28日(土) |
ぐわあああああっ、大変だ! |
携帯用URL
| |
|
出勤して仕事をしようとして、オレはいつも大切なデータを格納しているUSBフラッシュメモリが手元にないことに気がついた。記憶をたどると、昨日仕事を終えたときに、携帯電話と一緒にワイシャツの胸のポケットに突っ込んでいたことを思い出した。普通なら着替えるときにそのままカバンに移すのだが、昨夜はそのまま近所の家のパソコンをいじるために出かけていて、ポケットに入れたままで、そしてそのワイシャツを脱いで・・・
オレは怖ろしいことが起きたことを予感してあわてて家に電話を入れた。電話には母が出た。「大変や忘れ物や!ワイシャツ、もう洗濯機に入れたんか?」もう入れたという。もうしっかりと洗濯機の中でぐるぐる回ってるという。なんということだ。オレは一縷の期待を賭けて、昨日来ていた上着のポケットとかにピンクの小さな物体が入ってないかどうかを訊いたがないということだった。オレはいったん電話を切った。
しばらく経ってから家から携帯に掛かってきた。なんと洗濯機の中で水没した状態で、そのピンク色のUSBフラッシュメモリー(バッファロー)は発見されたという。オレは思わず電話に向かって怒鳴った。「ドライヤで乾かしてくれ!」一時間目の授業をしながら、オレはそのUSBフラッシュメモリのことが気になって気もそぞろだった。もしもそのデータが失われてしまったら、大切な試験問題、自分が作ったさまざまな教材のプリント、そうした多くの貴重な財産が永遠に失われてしまうのである。
オレは職場で使ってるノートパソコンのデスクトップに置いてあるUSBフラッシュメモリという名付けたフォルダを確認してみた。中味を時々そこに定期的にバックアップすることにしてるのだが、最後にバックアップをとったのはなんと7月ということになってる。ということはその後に行われた一学期期末試験、2学期中間試験のデータはまだバックアップできていなかったということなのだ。1時間目の授業を終えたオレは家に電話を掛けた。母は「もう乾いたと思うけど」ということだった。いったいどんな状況だったのか、中にも水が入っていたのか、どのくらいの温風で乾かしたのか、そんなことが一切分からないのである。
オレはその日の自分の時間割で3、4時間目に空きがあったので、教頭に事情を告げて家に取りに帰ることにして、すぐに阪神高速をすっ飛ばした。高速を使えば家まで20分くらいで帰ることができる。幸い高速は空いていて、オレは渋滞する反対側車線を横目に見ながら家までの道を激走した。帰宅するとすぐにオレはそのUSBフラッシュメモリを確かめた。水滴はもう残っていない。中にどの程度水が侵入していたのかはもうわからなかった。とにかくデータが生きてるのかどうか、オレはパソコンを起動してそこにUSBフラッシュメモリを差し込んでみた。認識した!マイコンピュータから開いてみると、中に格納されたフォルダーやファイルの一覧が出た。やった!とりあえずオレはそのすべてを家のパソコンにバックアップした。一旦保存しておかないと心配だからだ。
それからすぐにオレは職場に戻った。授業は午後からで余裕があったので、渋滞している高速は使わなかった。結局50分くらいかけてゆっくりと戻ったのである。職場に戻ってすぐにノートパソコンにそのUSBフラッシュメモリを差し込んだ。OKだ。ちゃんと認識している。オレはすぐにその中味を全部、デスクトップに置いたフォルダの中にバックアップした。データを確実に保全することが先決だ。そうして無事に全データを守りきったのである。
さて、一度水没したこのUSBフラッシュメモリ、果たしてこれからもちゃんと使い続けられるのだろうか。オレが使ってるのは容量256MBである。買ったときは3500円くらいだったはずだ。今はかなり価格も安くなって、5000円も出せば容量2GBというのが買えるという。それくらいの容量があればかなりいろんなものがぶち込めて便利である。昔のFDを使用していた頃のことを思えば隔世の感がある。
昔、知床半島のカムイワッカで足を滑らせて川に転落しカメラを水没させたときに、しばらくはちゃんと動いたのが数日後にダメになったことを思い出した。今日はちゃんと動作してもしばらく経ってからダメになるかも知れない。そうなると買い換えだなと思い、不安があるまま使うよりもいっそこの機会に容量の大きいのに買い換えるべきだろうかとも考えながらオレは水没という危機に耐えてオレの大切なデータを守ってくれたバッファロー製のUSBフラッシュメモリに限りない感謝を捧げたのだった。もちろん帰宅したオレが、長時間丁寧にドライヤをあてて乾かしてくれたという母に最上級の感謝の言葉を伝えたことは言うまでもない。
←ランキング1位のきっこのブログが目標です。クリックにご協力ください。
前の日記 後の日記