2006年07月22日(土) |
尼崎市役所の変態兄弟 |
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兄が変態なら弟も変態になるだろうか。これはなかなか難しい問題である。変態的性向というのはきわめて個人的な問題であり、しかも後天的に獲得された性質であるとオレは思うからだ。もしもその兄弟が育った環境が、両親共に変態という恵まれた変態エリート養成家庭であったならば、変態兄弟が誕生してもおかしくないし、変態一家というのもまた可能性としては考えられる。
そこでさらにオレが悩むのは、変態さんと一口に言っても非常に範囲が広く、多くのジャンルを内包する概念であることだ。例えば女性のブルマをことのほか愛するオッサンはまぎれもなく変態だが、ブルマを製造してる縫製工場のオッサンは同じようにブルマを愛していても変態とは言えない。エロ本を一冊ベッドの下に隠し持っている高校生は普通だが、エロ本で部屋の本棚が埋め尽くされたオッサンは変態だ。そこで一冊なら大丈夫だが多数なら変態という線引きを行うならば、何冊以上なら変態かということになってこれもまた基準が難しい。
電車内で痴漢行為をするオッサンは変態だが、妻と痴漢ごっこをするオッサンはおそらく変態ではない(と思う)。また変態には内向型と開放型とがあり、前者がエロ本蒐集家なら、後者の代表は露出狂である。まあこういう分類もあまり意味のないことなんだが。興味のない人から見ればすべて「変態」のひとくくりで表されるわけだ。
尼崎市では健康福祉局総務部長が電車内で下半身を露出したとして大阪府警に逮捕され、懲戒免職となるという事件が起きている。オレが下半身を露出するのはトイレと風呂と、一人でビジネスホテルに泊まってるときくらいなので電車の中で露出するなんてことは想像も付かないのだが、世の中にはそういう行為に快楽を感じるいわゆる「変態さん」が存在するわけだ。その快楽は「見られている」ということによって自己の中に発生する満足感なのか、あるいは「相手がいやがっている」ということで発生する嗜虐的な快感なのか、そのいずれなのかは変態ではないオレにはよくわからない。この謎を解明するためには多くの変態さんを面接調査しないといけないわけで、そんなくだらないことにオレは自分の貴重な時間を使いたくない。尼崎といえばあの美人市長の白井文さんがいるところである。市長さんもこんな馬鹿な職員がいれば大変だ。
とまあ長々と変態論をぶってしまったが、この下半身露出部長には実は弟がいて、普通自分の兄が懲戒免職になれば恥ずかしくて居たたまれないと思うのだが、この馬鹿弟は兄を反面教師とすることもなく変態行為に邁進していた。その行為というのは、46歳の女性嘱託職員に対するセクハラであった。その女性職員がパソコンで作成していた書類をこっそり改竄して、「うんこちんちん」などの卑猥な語句を書き加えたりしたのである。イタズラをされた本人が気づかないままに書類は印刷され、市役所外部の方も出席する会議資料となってしまった。この情けない馬鹿は尼崎市教育委員会で主任ということなんだが、仕事をいったい何だと思ってるのだろう。ただもうあきれるばかりである。またこの馬鹿に対する処分は減給3カ月(10分の1)だそうだ。そんなもの、処分というにはあまりにも甘すぎる。
オレはこの「うんこちんちん」という言葉を新聞で読んだのだが、他にどんな言葉が書かれていたのか大いに興味があるのである。この言葉のどこが卑猥なのだろうか。大便と子どもの性器の俗称を並記するくらいで「卑猥」という概念を使っていいのだろうか。オレの想像する卑猥な語句といえば「太平洋」とか「ミミズ千匹」とか「カズノコ天井」とかであり、もしもそういう言葉を公的なものに書き込むならそれは立派なセクハラだ。しかし、そういう言葉は新聞には掲載してくれない。
つまり、公器たる新聞の宿命としては当たり障りのない言葉しか載せられないわけで、実際に書かれていた卑猥な語句の中にはこのオレの想像を超えたような過激な言葉が存在したのかも知れないということである。それがいったい何なのかオレは知りたいのである。世の中にはどんな卑猥な言葉があるのか、この馬鹿がその中でどんな言葉を用いたのか、どうかそれを世間に公開して、ついでにこの変態主任の顔写真と一緒に尼崎市の広報に載せてやって欲しいのである。ここは市民の知る権利を尊重すべきだとオレは考える。
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