江草 乗の言いたい放題
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2006年06月01日(木) 喫煙者に人を殺す権利はない!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 1986年2月、タクシー運転手だった安井幸一さん(当時52歳)は乗客が喫煙したためにやむなく換気のために運転席の窓を5センチほど開けた。密閉された車内で殺人ガスを吸引させられることに対する緊急避難だったわけである。ところが頭狂、いや東京タクシーセンターでは安井さんを「いかなる場合でも禁煙を願い出ることはできない。乗客の気分を害しただけで、指導・処分対象」として「接客態度違反処分」としたのである。

 こんな理不尽なことがあるだろうか。タクシーの乗客は神様なのか。ドライバーに対してどんな理不尽なことを要求してもそれにドライバーは従わないといけないのか。そんな馬鹿なことがあっていいはずがないだろう。タクシーのような公共の乗り物は「禁煙」が基本であるべきだ。オレなどは前に乗った乗客のタバコの香りが残ってるだけで気分が悪くなって酔いそうになるのである。タクシーの中にゲロを吐いてしまいそうになるのである。そんなことになればオレも大変だがタクシーはもっと大変だ。だからオレはタクシーを全面禁煙にすべきだと思っている。

 僥倖にもタバコの吸えるタクシーが存在するなら、そのタクシーを選んで乗れるように、屋根に巨大なタバコの張りぼてでも載せて、「寿命が縮むよ喫煙タクシー」と宣伝したらいいのである。そして「喫煙迷惑料」として料金を倍にすればいいのである。

 86年に処分を受けた安井さんは、その後律儀にも乗客の殺人ガス、いやタバコの煙に耐えながら働き、ついに1994年には心臓病と診断されたのである。5月30日、安井さんは自分に対して不当な処分を行った喫煙者の味方、財団法人東京タクシーセンターに対して約1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。長期にわたって乗客のタバコの煙に耐えたためについに心臓病になってしまった賠償としては、1000万はどう考えても安すぎるのである。せめて1億はふんだくってやれ。喫煙者に他者の健康を奪う権利はないのである。

 本当ならこの賠償は乗客にこそ払わせるべきだ。タクシーの窓に「喫煙料として、運賃と同額か、2000円のいずれか高い方を頂戴致します」と貼っておけばいい。それにしても喫煙とはなんと罪深い行為であるのだろうか。タバコを吸うヤツが勝手に死ぬのは自業自得だからかまわないのだが、長期にわたって複数の喫煙者から毒ガスを浴びさせられるというのはオレにはとうてい耐え難い。そんな職場には死んでも行きたくない。

 77歳になるオレの父親はヘビースモーカーだが、タバコを吸うときはちゃんと自室に籠もっている。他の家族の迷惑にならないように気を使ってるのだ。それが今の父には当たり前の行為である。ところがそんな程度のこともできずにそこら中に吸い殻をまき散らし、平気で吸い殻を投げ捨てるような育ちの悪い人間がこの世には多すぎるのである。学歴とは無関係に「育ちが悪い」馬鹿が増えているのだ。全くもって許し難いことである。そんな馬鹿どもからはしっかりと罰金を取り立てるという路上喫煙禁止の千代田区の制度を早く日本中に広げて欲しいものである。


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