2006年05月09日(火) |
そんなオイシイ話はないんだぜ! |
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「出資金が一年で二倍になる」などというキャッチフレーズで全国の会員からゼニを集めまくって昨年六月に出資法違反で警視庁の捜査を受けた健康食品会社「リッチランド」の集めていた出資金はなんと500億円もあったのである。オレはその金額の大きさにびっくりしてるのだが、その事業内容がいわゆるマルチ商法の王道を行くものであったことにも脱力している。
ローヤルゼリーなどの健康食品の販売代金名目で最低一口50万円を集金。出資額や新規会員の獲得数に応じ、販売促進費や紹介料として報酬を分配するなんてもう使い古された手法じゃないか。また「投資すれば倍にして返す」などと甘い言葉で勧誘して投資を持ちかけてさらにゼニを集めていたらしい。今でもこんなものにだまされる人間が多いということにオレはさらに驚く。まあ、振り込め詐欺みたいなものと比べれば、まだこちらの方はもうかると思ってだまされて投資した個人の自己責任であるわけで単純に比較は出来ないのだが。
リッチランドで扱った商品は例えば「トルマリンペレット入りムートン寝具セット」(S・シングルセット100万円、W・ダブルセット150万円)のようにとてつもなく高価なものもあり、それくらいの値段になるともはや商品と言うよりはパチンコ屋の景品みたいなもので商品そのものの値打ちと言うよりはそのものの値段の高さにこそ価値があるということになってくる。
そうやって集めたゼニの投資先もむちゃくちゃで、財宝を積んだ沈没船の引き揚げ計画や東欧諸国でマンション建設などいかにもありそうにもない架空の投資話をでっち上げては資金を集め、数年間で100億円を海外送金したということにいちおうなっているが、本当にそんなゼニの流れがあったかどうかはわからない。
こいつらがまだまっとうにきちっと運用しようと考えて、オレのような優秀な投資顧問を雇っていたなら実際に利益を上げて配当金まで払えていたかも知れないが、おそらく集めたゼニをただ浪費したりどこかに隠して貯め込んだりするだけだったのだろう。ちゃんと増やして返せば訴えられることもなく逮捕されることもなかったかも知れないのだが、しょせんこのレベルの犯罪者はゼニを集めることはできてもそのゼニをうまく活かせるだけの知恵がないわけで、結局はそのゼニの大半をドブに捨てることとなる。オレにその500億円を任せてくれていたら今頃は会員たちはみんな数倍の配当をもらってウハウハ喜んでいただろう。
せっかくそれだけのゼニがありながら、ちゃんと運用するノウハウも持たずに新規に集めたゼニで配当したり返済したりするという自転車操業を続けて破綻したリッチランド社幹部の無能さにオレはあきれるばかりである。そんなにゼニを集められるほどの犯罪者なら、もっと上手に立ち回れと言いたいのである。私募ファンドという形でゼニを集めて(これはどうして出資法違反じゃないのか?)、やり方そのものは卑怯でありながらもちゃんと配当を出してるから訴えられない村上ファンドと、増やし方が分からずに破綻したリッチランド社と、その違いは結果の部分だけのような気もするのである。
村上もいつか負けたら訴えられるんだろうな。そう思うと阪神電鉄との対決もどうしても負けるわけにはいかないのだろう。ちなみに株式投資で損をするのは零細投資家ばかりである。大きな資金を動かすことができれば絶対に勝てる。自分で相場を作ることができるからだ。オレもいつかそんな大物相場師になりたいものである。誰かオレのスポンサーになってくれ。一年で倍とは言わないが、20%くらいなら大丈夫だぜ。資金は1兆円ほど用意してくれ。そのくらいあれば株式市場を思い通りに動かすことができそうだからなあ。
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