2006年01月19日(木) |
たかがゼニだ、命までなくなるわけじゃねえ! |
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あのバブル景気を崩壊させたのは橋本龍太郎だった。つまりバブルの崩壊というのは景気の人為的コントロールをうまく機能させずに地価高騰を抑えるため、融資に総量規制という急ブレーキを掛けたたために発生したということである。ライブドアの強制捜査に端を発した今回の日経平均大暴落にも同じことが言えるだろう。
ヒューザーや総研の捜査の時に事前に通告して十分に証拠隠滅のための時間を与えてやったのは彼らが自民党のお仲間だったからである。ところがホリエモンは政治献金の額が少なかったのか、今回スケープゴートにされることになってしまった。粉飾決算事態は許される行為ではないし、東証のルールに従えばそういう企業は退場するしかない。ただ今回の場合、事前に当局介入の情報を知って売り抜けてきた外資のファンドやNHK関係者(たぶんいるはずだ)はインサイダー取引じゃないのか。そして、ここまで多くの個人投資家を巻き込んで数千億という損失を被らせるやり方が果たして正しかったのかとオレは思うのである。
かくいうオレも巻き込まれた一人である。オレはイー・トレード証券株を6株持っていた。116万円の時に買った。それは翌日にいきなり122万円まで上昇し、オレは150万円まで上がることを予想していたのである。ライブドアの暴落とここは無関係だと思っていた。しかし、そうではなかったのだ。ライブドアの暴落によって持ち株の担保価値を失った人や含み損を抱えた人が他の所有銘柄を投げ売りするという連鎖反応的な下げが発生して、今日は東証がほぼ全面安という展開になったのだ。オレが大量保有するイー・トレード株は無惨にもストップ安になっていた。
幸いオレは逆指し値(ある値段まで値下がりしたら損失拡大を防ぐために自動的に売却して損切りできる予約注文)していたので91万円で売って逃げることができた。損失は150万円で済んだ。これでも大損だが十分取り返せる金額である。しかしかわいそうなのはオレみたいに逆指し値の予約注文を入れずにそのまま「今日は上がるだろう」とのんびり構えて居て逃げ遅れた人たちである。明日も明後日もストップ安が続けば売るに売られない。どれだけ損失が拡大するか予想も出来ないのである。
ただ、オレは悲観していない。自分はしっかりとこの相場の中で勝てばいいのだ。もしもこの流れが続くのなら、今度は値下がりすることが確実な銘柄を空売りすればいいだけである。すでに明日以降も下がりそうな銘柄はリストアップして、今空売りの予約注文を入れたところだ。オレの読みが当たれば逆にこの値下がり局面を利用して大きな利益が出るはずである。
大きな損切りをしたときオレはいつも思う。「たかがゼニだ。命までとられるわけじゃねえ!」勝負はこれからいくらでもできるのである。「今日で終わったわけじゃない。明日も相場はちゃんとある」時間を掛けてこつこつと小さな勝ちを積み重ねていけば必ず大きな利益を得ることができるし、今日の負けは取り返せる。こんなひどい暴落を体験するのはほとんどの個人投資家ははじめてだろう。しかし、負けなければ強くなれないこともまた勝負の世界の常である。オレはそのことを肝に銘じて投資戦略を練ろうと思う。
オレがこの情けない狼狽売りをしたその翌日、イー・トレード株はストップ高となった。オレの悲しみは頂点に達した。ただ、このようなことは投資家の常である。実はオレ自身がビロニストだったのである。
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