この世には、オレには想像もつかないほど欲のない人がいる。人間というのはみんなどん欲で、どんな小さな金儲けの機会も逃さずにせこくゼニを稼ぐものであると株式投資をしているオレは誤解してきたのであるが、この世にはそうしたオレの常識を打ち破る人がたくさん存在するのだ。その最たるモノが宝くじの当選金がいらない人たちである。
2003年の暮れに発売された年末ジャンボ宝くじでは、1等2億円に当選したのにそのお金をもらいにこなかった人が2人もいたのである。あまりにももったいなくて涙が出る。ゼニがいらないのならいらないでそのくじをオレに譲って欲しいのである。オレのように欲しくてたまらない人間もちゃんとこの世にはいるのだ。そのゼニが元手にあれば株式投資でどれだけ増やせるだろうか。オレは日夜多くの銘柄を分析して無数の儲かるチャンスを発見しているのに、自分が投資できる資金はわずかしかないためにそのほとんどを見送ってしまっているのである。もしもオレに1兆円持たせてくれるなら1年で10倍にして見せるぜ。それくらいの資金があれば相場を思うままに操ることが出来るからだ。そこまでいかなくても元手が2億円もあれば働かずにその運用益だけで毎年2000万は稼ぎ出せる。かなり贅沢な生活ができるじゃないか。
そうして一等が2本余ったというだけでも驚いたのに、一年前の2004年の暮れに発売された年末ジャンボでは、さらに未換金の人が増えたのである。なんと1等の2億円が5本、2等の1億円が8本、1等の前後賞5千万円が9本、高額当せんくじの合計22億5千万円分がいまだ換金されていないというのだ。なんということだ。そんなにも世間には欲のない人が多いのか。オレはあまりのことに開いた口がふさがらなかったのである。いらないのならそのゼニを全部オレに譲って欲しいのである。そうしてもらえればオレが株式投資でそのゼニを何倍にも増やして世間のお役に立てて、ついでに自分の高級車や高層マンションの最上階の部屋も買えるからだ。
こういうふうに話題にしたものの実は、オレは宝くじというものを一度も自分で買ったことがない。自分のようにツキのない人間が、そのあまりにも小さな確率に期待することがいかに無意味なことかを知り抜いているので近づかないのである。そんな無駄なモノに投資するくらいならいっそのことそのゼニでたこ焼きでも買って食った方がいいと思っているからである。これまでに何度か、宴会の時の景品で宝くじをもらったりしたことはあるが、番号をいちいち確かめることもなくどこかに紛失してしまった。そんなものどうせ当たるはずがないと決め込んで無視してきたのである。
宝くじにしてもパチンコにしても、この世には参加者が負けることが運命づけられたギャンブルがあまりにも多すぎる。そんなくだらないことはやめてオレのように株を買え。もしも昨年みたいにどんどん日経平均が上昇すれば、参加者全員が勝てる可能性もあるハッピーなギャンブル、それが株式投資である。事実、昨年暮れにオレはDSが品切れ状態に近いバカ売れだと聞いて任天堂の株を買ったが、もう10%近く値上がりしているのだ。ただ、株式投資の欠点といえば300円では始められないということくらいである。残念ながら任天堂株を最小単位購入するために必要な資金は2006年1月5日現在で151万9000円である。それだけのゼニがあればパチンコに使ってしまう馬鹿の方がこの世には圧倒的に多いのである。
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