2005年12月01日(木) |
こら松下電器!温風器を早く回収しろ |
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松下電器が自社製の石油温風器で一酸化炭素中毒が起きる事故について発表したのは今年の4月20日だった。かなり古い製品だということもあり、回収の作業がほとんど進まないままにまたまた冬を迎えて、新たな事故が起きてしまったのである。11月21日に長野県上田市でその石油温風器を使用していて死亡1名、重体1名という事故が発生していたのだ。
問題の製品は85〜92年に製造されたFF式石油温風器で、老朽化によって燃焼用の空気を送る耐熱ゴムホースに亀裂が入り、不完全燃焼を起こす可能性があるという。販売された15万2000台のうち、修理が済んでいるのはまだ5万5000台しかない。松下電器ではガソリンスタンドや石油販売店を通じてチラシを配布し、点検修理を呼びかけているという。なんて悠長なことをやってるんだ。命が掛かってるんだぜ。もっと大々的に訴えないとだめじゃないか。こんなときにこそテレビでCMを流すのだ。
「一酸化炭素中毒は危険です!」
「就寝中の場合、そのまま気がつかずに死亡することもあります」
と危険をアピールして、その製品の写真を画面にアップにして「この温風器を見たらすぐに電話してください!」と連呼するしかない。いっそ、古い温風器を無料で最新のファンヒーターと交換すると提案したらどうだ。たちどころに回収できるぞ。ついでに壊れてもう使えない製品まで持ち込んで新品のファンヒーターをせしめようとする連中もいそうだが、だからといってそれを排除することはできない。落ち度はすべて販売した側にあるのだから。
売れ行きが好調で業績もアップし、株価も上昇中の松下電器にとって。そうしたネガティブCMが企業のイメージを悪化させるとはオレは思わない。10年以上も前の製品で、ゴムが劣化するのは当たり前である。売った企業側にしてみれば、「どうしてそんなに長く使うのですか。早く当社の新製品に買い換えてください」が本音だったかも知れないが。「こんなに古い製品なのに誠実に対応してくれる」という形でユーザーにアピールできるならば企業イメージを一段と向上させることも可能である。「災い転じて福となす」これを新たなビジネスチャンスと捉えて、今の製品がどれだけ安全対策が施されているかもCMの中でアピールすればいいのだ。
しかし、未回収の製品の中で現役はどのくらいだろう。ほとんど捨てられてるとすればそれはそれで企業イメージの悪化につながるかも知れないが。
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