2005年11月29日(火) |
罪状はもちろん殺人未遂である |
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今や新聞を賑わさない日はないマンションの構造計算書偽装問題だが、責任追及となったときにいったい誰がどれだけの負担をすればいいのか、その方向性が明らかになっていない。今はみんなで罪のなすりつけ合いをしている段階である。みんな本当のことなど言わないのである。
早々と破産を宣言した木村建設だが、これはおそらく悪質な資産隠しであろう。さっさと倒産宣言してしまって手形をみんな不渡りにしておいて、おそらく会社の幹部は手元のゼニをしっかりと確保してるはずである。こうした事件は絶好の口実である。ヒューザーも「買い戻しに応じたら破産の恐れがある」とチラつかせていて、どうせこういう悪質な企業は倒産させるべきなのだが、破産したらローンをかぶらないといけなくなると、マンション住民の動揺を誘っているわけだ。
さて、姉歯一級建築士や、木村建設、ヒューザー、シノケン、そしてイーホームズという今回の事件に関与した企業の連中を裁く罪状だが、オレは「殺人未遂」が適当だと思っている。地震でこのマンションが倒壊して人が死ねば未必の故意による殺人だ。地震で壊れることは予見可能だから、少なくとも建設した時点で殺人未遂が成立するとオレは考える。大学の時に法学の先生が刑法の話で、「落とし穴を掘った時点で傷害未遂ということになり、実際に誰かが落ちてケガをすれば傷害罪が成立します」という説明したことを思い出す。
ただ、オレが中でも一番罪が重いと思ってるのは工事をしたゼネコンである。危険の認識は実際に施工に当たったこいつらに一番あったはずである。手抜き工事をしたその場にいた人間だからだ。日本の裁判官はボンクラ揃いだから、もしもこの事件に関わった連中を「殺人未遂」で起訴すれば意味を理解できずに困惑するだろう。法律を柔軟に解釈することもできず、杓子定規に判例に従おうとするだけの専門馬鹿だからだ。飲酒運転で暴走して人を死なせても「業務上過失致死」と判断する馬鹿裁判官ばかりだったから、わざわざ「危険運転致死罪」なんてものを作らないといけなかったのだ。そんなときはあっさり「殺人罪」を適用すればよかったのである。
姉歯も、木村建設の社長も、イーホームズの連中もヒューザーもシノケンもみーんな殺人未遂でぶち込め。それでこの事件の幕引きにすればいい。木村建設の社長が隠した財産、ヒューザーやシノケン、イーホームズや姉歯の資産すべてをどっかに隠されないように保全して、被害にあったマンション住民への補償にあて、残りは公費で負担するしかないだろう。今回、購入者には落ち度は全くないのだから、負担させるなんてことがあってはならない。安いマンションを買ったという負い目はあったかも知れないが、そういう理由で安いとは誰にも考えられなかったはずである。
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