2005年11月17日(木) |
ブッシュ大統領のせいで遅刻した人たち |
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日米首脳会談が11月16日午前、京都迎賓館で行われた。その会談に先立って大統領一行はその日の朝にわざわざ金閣寺を訪れたのである。迎賓館のある京都御苑から金閣寺までの6キロの沿道には数十メートルおきに全国から動員された警官が立った。ブッシュ大統領と小泉首相の通過する際には交通規制が行われ、そのために発生した大渋滞はこの日の朝の通勤ラッシュを直撃したのである。なんと迷惑なことだろうか。
午前8時から1時間にかけて路線バス50台が待たされ、500m以上の通過待ちの行列ができたのである。バスで通勤通学している人はみんな遅刻する羽目になったのだ。バスを利用するのは通勤通学の人たちだけではない。観光客や修学旅行生も同様だ。グループ行動で目的の観光地に行くためにバスに乗ろうとしてバス停にやってきても肝心のバスが来ない。京都市交通局によれば午前7:50〜9:00までにバスの運行が止まったことで200本に遅れが出て1万人に影響が出たという。
そんなことははじめからわかっていたことである。なぜ通勤ラッシュの影響のない休日に首脳会談を実施しなかったのか。休日なら観光客が多いからという配慮があったのなら、それは間違いだ。観光客に迷惑が掛かることよりも、そこに居住する市民に迷惑が掛かることの方が問題ではないのか。京都ではゼニを使ってくれる観光客の方が住民よりも大事なのか。オレが住民なら歓迎して星条旗の小旗をふるのではなく、「おまえのせいで遅刻したやんけボケ!」と罵声を浴びせそうな気がするのである。そんな本音を感じてる人はきっと大勢いるのではないだろうか。
京都迎賓館から金閣寺までならヘリコプターで移動すればいいのである。だったら警備も簡単だし、渋滞も起きない。ローラ夫人は町家で習字を体験したそうだが、その下京区の町家までの移動は地下鉄と徒歩にすればよかったのである。おそらく物々しい警備をつけた黒塗りのVIP専用車での移動に決まってるのである。そんなクルマだから却って狙われるのである。テロを起こす側から見れば目印がはっきりしていて狙いやすい。いっそのこと変装してふつうのおばちゃんのスタイルになって、まわりに普通のOL風を装った婦人警官やサラリーマン風のSPを配置しながら都下鉄と徒歩で移動ということにしたら、渋滞も起きないしどこにも迷惑は掛からなかったのである。もっと頭を使えと言いたいのである。オレは今朝巻き添えになって遅刻した人たちが本当にお気の毒でならない。
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