2005年09月29日(木) |
村上ファンドよ、阪神をいったいどうするつもりだ? |
携帯用URL
| |
|
阪神タイガースは9月28日も甲子園で巨人に快勝して5連勝、一方中日は敗れたために優勝へのマジックは1となった。長いペナントレースもやっと最終局面を迎えたのである。ここから優勝できないなんてことは絶対にあり得ない。もしもそんなことがあればオレはショックで発狂してしまうぜ。
さて、阪神タイガースの成績に連動して変化する阪神電鉄の株価もここに来て急上昇、9月1日には465円だったのが、9月9日には514円、9月21日には647円、そこから4営業日連続のストップ高で9月28日には1045円まで上昇したのである。わずか一ヶ月で2倍以上になったことになる。
「優勝したらあとは大きく下げる」と予想した個人投資家の中には、値上がりした阪神電鉄株を空売りしようとする者も多かった。空売りされた株数は9月26日には4000万株を超えた。安いときに買えなかったオレも最初は空売りするつもりだった。しかし、この上がり方は尋常ではない。ヘタに空売りしたらやられるのでは・・・とオレの相場勘は警告を発した。それでオレは空売りせずに見守っていたのである。ただ臆病で手が出なかったのである。
9月27日、村上ファンドの阪神電鉄株大量保有が突如明らかになった。27%をすでに取得して筆頭株主に躍り出たのである。ここまでの上昇相場を仕掛けていたのが誰だったかがついにわかったのだ。その日はもちろんストップ高、そして9月28日も値幅制限いっぱいの上昇で、空売りをした人は必死で買い戻そうとしたが売りが買いに比べて極端に少ない状況で買い戻せない。損失だけがどんどんふくらんでいくという悲劇を迎えることとなった。9月27日に発表された逆日歩(空売りしてる人が払わないといけない貸株料)は四日分で80円にもなった。1万株空売りしていればこの一日で80万円のマイナスである。
純粋に投資目的だという村上ファンドが、値上がりさせた阪神電鉄株を十分に利が乗った状態で売り抜けてくるのは間違いない。ただ、株価つり上げのためにその前にいくつかの提案をしてくるだろう。「配当を増やせ」「球団の株式を公開してジャスダックに上場しろ」「株主様には年間予約席を与えろ」など、阪神電鉄株の価値を高める前向きな提案を行うに違いない。
10月になれば250億円分の新株予約権付き転換社債が償還期限を迎えるために、一転して阪神電鉄株は大きく下げる可能性もある。しかし、村上ファンドが自分たちの買値よりも阪神電鉄株を値下がりさせるとは思えない。明日も明後日もストップ高に張り付かせて、空売りした個人投資家が死屍累々となって全滅してからとんでもない高値で売り抜けてくるのかも知れない。こんなことなら9月の始めに全財産で阪神電鉄を買っておけばよかったぜ。たった一ヶ月で資産を倍以上にできたのになあ。
オレがこの日記を書いた翌日、阪神電鉄株は一瞬だけだがストップ高(+200円)になったもののそこから大きく崩れて引けは930円(-115)という無惨な結果に終わった。胸騒ぎがして寄り付きで成り行き売りする注文を出していたおかげで逃げ切れたのだが、ヘタすると大損していたかも知れない。つくづくこういう値動きの派手な銘柄は怖ろしいぜ。
前の日記 後の日記