2005年09月11日(日) |
阪神タイガース、もう打たなくていい |
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2005年9月10日、阪神タイガースは甲子園で行われた対広島戦で21−2という大差で勝った。21得点は球団新記録、試合の大勢が決した終盤も攻撃の手を緩ず、広島の守備の乱れに乗じてさらに追加点を上げた。ほとんどの阪神ファンにとってはただの祭りであったこの試合を、オレはテレビ(スカパー)で観戦しながら思っていた。
「もう打たなくていい」
阪神が点を入れるたびに広島の山本監督や安仁屋投手コーチの表情が歪むのが見ていられなかったのである。なんでそんな無慈悲なことをするんだ。もう打たなくていい。明日のためにさっさと試合を終わらせてくれと。
もちろん、阪神ファンの方にも言い分はあるだろう。本塁打を打った次の打席で矢野が頭部に死球を受けて病院に運ばれ、広島の森は危険球退場となった。チームの要である捕手にそんなテロ攻撃を行うチームは懲らしめられて当たり前だと。しかし捕手は全然違うところに構えていた。頭部への死球は狙ってでもなんでもなく、ただ森がへたくそなだけなのである。まともにストライクを投げるコントロールもないレベルなのだ。ところが完全にアウトのタイミングで本塁に突入し、広島の捕手・倉を両手で突き飛ばしたスペンサーの行為は報復の域を越えていてただのケンカである。それはあきらかに故意だからだ。倉も矢野同様に負傷退場した。
なんでこんな情けない試合をしないといけないんだ。オレはセリーグで阪神タイガース以外に好きなチームを上げてくれと言われれば迷わず広島と答える。津田や北別府、古いところでは外古場義郎、衣笠祥雄など記憶に残る名選手もたくさんいた。セリーグ6球団の中でもっとも苦しい球団経営でありながらも、独特のチームカラーと地元の熱狂的なファンに支えられたすばらしいチームのはずだったんだ。ただ貧乏なことを除けば・・・。ところがその貧乏なことに目を付けた各球団は、有力選手を次々とゼニで引き抜いた。
阪神で活躍する金本もシーツも、もしも広島に残って今と同じ成績を上げていれば5年連続Bクラスなんてことはなかったはずだ。阪神が中日や巨人にボロ勝ちするのはかまわない。巨人のひ弱な投手陣はいくらでも打ち込んでプロの厳しさを教えてやれと思う。神宮で阪神を長年の間イジメ続けたヤクルトもこの際徹底的に叩いてくれと思う。しかし、広島にはもう勝たなくていい。勝つのならもっと紳士的に3−1くらいで勝ってくれ。こんな無惨な試合は見たくない。送球を走者に当ててしまったりベースカバーがいなかったり、おそらく高校生でもしないような情けないエラーやミスを繰り返す広島の守備陣を見ながらオレは深く悲しんでいたのである。
ホリエモン、広島カープを今の状況から救えるのはあんただけだ。選挙が終われば球団の買収交渉に入ってくれ。
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