2005年08月09日(火) |
万博なんかいかんでもええがぁー |
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全然行きたくはなかったが、よんどころない事情があって愛知万博に行く羽目になったのである。なんでこのクソ暑いときにあんな暑いところに行かないといけないのか。それで名古屋駅から往復切符を買おうと思ったのだが、愛知万博用に売られてる往復切符というのはJR名古屋駅から愛知環状鉄道の万博八草駅経由でリニモの万博会場駅までの片道940円が往復1300円になるというヤツで、地図で確かめるとやたら距離が長い。その無意味さは大阪で言えば、天王寺から京橋に行くのに外回り線の弁天町経由で行くようなモノであり、新宿から東京駅まで中央線でなく山手線で行くようなものである。(ただ、直通のエキスポシャトルなどもあって時間はさほど掛からないようだが。)
それより直線的に行けるルート、つまり名古屋駅から地下鉄東山線で終点の藤が丘駅まで行き、そこからリニモで万博会場駅に行くという方が速くて安いのでは(地下鉄290円+リニモ340円)と考えて、後者のルートをとったのである。前者のJRルートは輸送容量が大きいという交通機関側の都合だけでおそらく推奨されているのだろう。オレのようなひねくれたオッサンはそんな相手の都合には騙されないのである。
まず名古屋駅で地下鉄東山線に乗るとき、万博会場までの往復切符が売られていないことを知った。このルートは推奨ルートじゃないから差別されてるのである。つまり、乗り換えの都度切符を買わさるということだ。結局何度も切符を買うための行列に並ばされたのである。こんな面倒なことはいい加減にして欲しいのである。すべて時間の無駄である。オレが乗ったとき、ホームの扉と電車の扉がかなりずれていた。ちゃんと「電車でGO」で練習してるのかヘタクソめ。それとも自動運転なんだろうか。自動だとしたら精度が悪すぎである。
混雑したリニモを降りて、やっとの思いで北ゲートに着いたのだが、手荷物検査があるということで延々と待たされた。なんでこんなに暑い場所で待たされるのか。30分近く待ってへとへとになってやっと入場できたのである。とにかく段取りが悪すぎるのである。そこから会場内を歩いたがとにかく暑い。歩くような速さで会場内を移動する変な乗り物があったが500円も取ると知ってびっくりした。大阪万博ではちゃんと「動く歩道」というものがあったし、外周モノレールは確かタダだったと思うのだが。会場内の移動にゼニを取るのはぼったくりだろう。入場料として高額のゼニを取ってるのだからこんなものはタダにすべきである。
せっかく来たのだからどれか人気の施設に入ろうと思っても、どこも卒倒したくなるような長蛇の列である。何が悲しくてマンモスの死体を見るのにあんなに並ばないといけないのか。バイオラングという壁面緑化システムのところでミストシャワーが出ていて涼しいのでそこで少し落ち着く。しかし、カバンの中のパソコンが湿ったら困るのであわてて脱出。並ばずに入れるマイナーな国の展示ばかりを覗きながら腹が減ってきたので何か喰おうと思って探したがどの店も超満員である。考えたら客の数に比べて食い物屋が少なすぎるのである。とにかく人が多い。山を切り開いて地面をコンクリートで固めただけの空間に、こんなにたくさん人間がいたらますます暑くなるぜ。しょせん愛知の田舎者の考えたイベントはこんなもんなのかとあきらめてもいいのだが、オレならこんなふうに変えるという改善点をアドバイスしてやろう。
まず、24時間営業にすることだ。真夜中ならこの暑さはかなり緩和される。客が分散するから混雑が緩和されるし、トータルの入場者はかなり増えることになるだろう。清掃などの時間が必要なら適宜1時間ほどの休館時間を設ければいい。もちろん、そんなふうに終日営業にすれば家に帰らずに何日も滞在して見学し続ける馬鹿も出てくるかも知れないが。そこら中の芝生とかでゴロゴロ寝ていたり会場内に住み着いたりするヤツも出るかも知れないが、それだけ万博を愛してくれてるのである。
次に食べ物屋をもっと増やすために縁日で露店を出してるテキ屋のおっちゃんたちと交渉して会場内に大量出店してもらうのである。その雰囲気がまた新しい呼び物となるのである。たかがコンビニでさえも長蛇の列が出来ている状況なので店を増やせばかなりの売り上げ増が期待できるのである。そんなことも主催者側はわかっていないのだ。機会損失は莫大なものである。
結局ろくに見学もできないままに帰りの時間が来てしまった。歩き回るだけでかなり疲れ切ったのである。この暑さはたまらないのである。とにかく人が多すぎる。もしも混雑がなくてどの施設も待たずに入れるのならかなり見応えのある万博になったと思うが、それぞれにあんな待ち時間がかかるのなら、全部見ようと思ったらいったい何日掛かってしまうのか。全期間入場券なるものも発売されていて、あのクソ暑いところに毎日のように来ている修行僧のような方も居るとか。これはもうマゾとしか思えないのである。こんなとこにはもう二度と来なくてもいい。オレは早々と会場を後にした。
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