2005年06月22日(水) |
清原番長、雪駄はあかんやろ! |
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クールビズの動きは国会だけではないらしい。なんと移動の際はスーツにネクタイが伝統だったプロ野球讀賣巨人軍でも、夏場に限ってその禁を解き普段着OKということになったのである。これは大きな改革である。これまでは面白いファッションといえば日ハムの新庄選手の専売特許だったわけだが、これで誰もが目立つことができるようになったわけである。
さっそく6月21日は静岡で横浜・巨人戦が開催されたわけだが、静岡への移動時は堀内監督自ら開襟シャツ姿で登場、清原に至ってはダボシャツ&ダボパンに足元はオレンジ色の雪駄というスタイルだったとか。丸坊主でピアス、日焼けサロンで真っ黒に焼きまくったオッサンがそのスタイルというのはどうみてもインパクトがありすぎである。それは「クールビズ」というよりは深夜にコンビニにたむろし徘徊する凶暴そうな若者のファッションである。どう考えても紳士とはほど遠いぜ。他の選手もTシャツ、ジャージ姿がほとんどだったという。
ここでなぜ移動の際に「スーツにネクタイ」だったかを考えてみたい。スポーツ選手の多くは、ファッションなんか全く気にしないのである。新庄みたいなのは例外中の例外で、たいていは年がら年中ジャージ姿で過ごしても平気な人たちなのだ。もっともそのジャージのブランドやロゴにはこだわりがあったりするのだが。大学の時に体育会のサイクリング部だったオレは、やはり夏の長期間をTシャツに短パンで過ごした。だいたい旅行の時に余分な服を持つ余裕はなかったのである。しかも洗濯が面倒で汚れたままで来ていたものだから汗臭くなって異臭を放っていたのである。野球選手も同じようなものだろう。だからこそちゃんと「スーツにネクタイ」というふうにドレスコードを定めておかないと「何を着ればよいのかわからない」という事態が発生して怖ろしいことが起きてしまうのだ。それは教育指導的な効果を持っていたのである。少なくともスーツ姿という枠をはめればあまりはみ出すことはない。
一般的に制服のない高校は偏差値ランキングの頂点近くに多く、逆に偏差値の低い高校ほど制服が厳しく決められ服装指導も激しいのは同じ理由である。「こんな制服はイヤだ」という叫びは、「こんな制服を着てると頭の悪さがバレてかっこ悪い」の巧妙なすり替えである。
これで巨人軍の選手にスーツを着せた理由がおわかりいただけたと思う。そうしてリラックスして乗り込んだはずの巨人軍の静岡遠征だったが、11−4と横浜の大勝に終わったのである。巨人軍に必要なのはそうしたファッション面の改革ではなく、野球の中身の改革じゃないのかな。このままじゃ広島と最下位争いになるなんて、そんなのはつまらないぜ。巻き返してきて阪神と優勝を争ってくれよ。いや、あくまで「争う」だけでいい。優勝はちゃんと阪神に譲ってくれよ。
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