2005年06月15日(水) |
レジ袋有料化には断固反対だ! |
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2007年からスーパーやコンビニで商品購入時に配られているレジ袋が有料化されるという。現在日本で消費されているレジ袋は年間305億枚ということで一人300枚近くを一年間に使ってるという計算になる。レジ袋製造のために一年間に消費される石油は日本の石油の消費量の0.23%もあって、日本中で消費される石油の一日分に相当するのだ。どうせゴミにしかならないものを少しでも減らすのは環境問題を考えれば無条件によいことなのかも知れない。しかし、オレはこの動きにあえて反対したい。それは、これが流通コストの増加につながる可能性を否定できないからだ。
その理由は「万引きの増加」である。スーパーで客が商品に対してゼニを払ったかどうかを区別する最も簡単な目安は、その商品がレジ袋に収まってるかどうかである。万引き犯の中に、わざわざレジ袋を持参してその中に盗品を入れる者がいるのはそれが理由である。有料化されれば客がその袋代をケチってマイバッグを持参するようになることが予想される。チラシを必死で見比べて1円でも安い店に流れる主婦たちが、毎日毎日受け取るレジ袋に対してその都度ゼニを払うとは思えない。そのゼニを節約するためにマイバッグ持参派になるだろう。以前から盗品隠匿用マイバッグを持参していた万引き犯たちと、買い物をしたものを入れるためにマイバッグを持参する主婦たちの見分けが付かなくなってしまうのである。
店側はお客のマイバッグの中味が購入された商品なのか盗品なのかの区別ができない。結果的に万引きの検挙率が下がってしまうのだ。しかも万引きという犯罪は、常習性と誘発性がある。一度成功したらまた同じ店で犯行に及ぶという常習性、そして友人が成功したら自分もやってみるという誘発性である。万引き検挙率の低下は一気に被害件数が拡大することにつながるのだ。万引きの被害は商店の売上高の3%にものぼるという。そこから試算すれば日本中の万引きの被害額の合計は1兆円を超えるのである。決し被害は無視できないのだ。
レジ袋はゴミにしかならないというが、そんなにレジ袋は無駄なものなのか。確かに我が家でもレジ袋をゴミ袋として使ってるが、もしもレジ袋がなかったらわざわざゴミ袋を買わないといけない。そんなことは面倒だしコストがかかってしまうじゃないか。確かにレジ袋はゴミにしかならないが、他のゴミとの違いはゴミを包める働きがあるということである。ゴミだけが単独で存在しても散らばったり異臭がしたり周囲を汚したりして困る。ゴミにはちゃんとそれを包む袋が必要だ。レジ袋はその役目をしっかりと果たしてるから無駄じゃないのである。
今までタダだったものをいきなり有料化して、その分の流通コストを下げようとするスーパー業界の陰謀も許すな。オレは断固レジ袋の有料化に反対である!
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