2005年05月02日(月) |
日本一馬鹿なニセ札野郎 |
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もしもあなたが偽造通貨を行使しようとする悪人だとして、そのニセ札を使用するときはどうすれば見つかりにくいのか。それは「忙しくて一枚一枚をきちっと確認できないような店」で使用すればいいのである。事実、今年の1月に浅草などで大量に発見された旧一万円札の偽物は、初詣客でごったがえす中でどさくさにまぎれて使用されたものだった。
誤解しないで欲しいのだが、オレはここでニセ札の正しい使い方を教えて犯罪を助長しているわけではない。あくまでオレは客観的な事実を述べているのである。そこのところを間違わないで欲しい。オレのような正義感溢れる人間が犯罪を奨励するようなことを言うわけがないのである。
次に安全なニセ札の使い方は、人間ではなく機械を騙すという方法である。しかし、被害が次々と報告される中で新札への切り替えが急ピッチで進み、旧札が使える自動販売機などは早晩絶滅してしまうだろうし、偽造通貨の被害を防げるよう技術開発がどんどん進んでいるわけで、いずれだませる機械も皆無となるだろう。そうなるとニセ札犯は稼ぐことができくなるわけで、今のうちに手元のニセ札をすべて処分しないといけないのである。
そのニセ札を両替のために律儀にも日銀の支店に持ち込んだ大馬鹿野郎がいたのだ。あまりの馬鹿っぷりにオレは笑ってしまうのである。それともこいつらは「まさか日銀にニセ札が持ち込まれるとは思わないだろう」と裏をかいたつもりだったのだろうか。馬鹿のやることはオレには全く理解不能なことが多い。
事件を起こしたのは広島市に住む会社役員、前田憲孝容疑者ら4人である。前田容疑者は4月25日、日銀広島支店で、偽1万円札100枚を手渡して新札に交換しようとしたという。ちなみにこのニセ札は諭吉さんの肖像ではなくて聖徳太子の一万円札だったらしい。また、他の3名と4月24日、広島市内のコンビニや釣り具店などで偽の旧1万円札を1〜2枚使った疑いが持たれている。日銀の行員は手触りの違いからたちどころにニセ札を見抜いたという。
オレはどうも納得がいかないのである。ニセ札はいちおう偽物とは言え日本国の通貨の形状をしているのだから、いちいち両替しなくてもそこいらの店で使えばいいのだ。もちろんそこでバレる可能性もあるのだが、日銀よりもはるかにバレにくいはずだ。それを安全な新札に交換しようとして日銀に持ち込んだのだが、そこでのチェックは日本一厳しいわけで絶対に見破られるのだ。なぜそんなに馬鹿なのだろうか。
そのニセ札が日銀さえ騙せると思ったほど精巧な出来栄えだったのか、あるいは彼ら4人がニセ札であることを知らずに完全に「ホンモノ」であると信じていたのか、それともはじめから逮捕されるつもりでいたのか。いったいどんな理由だったのだろうか。その捕まった馬鹿たちには是非とも真相を語ってもらいたいのである。今回の事件、オレはどうも納得できないのである。
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