2005年04月30日(土) |
ああ、金儲けのチャンスがなくなるぜ! |
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4月28日、東証一部上場の阪神電気鉄道は株式交換によって、阪神百貨店(大証一部上場)を完全子会社化することを発表した。株主総会の承認を得た上で10月1日にこの吸収合併が実施されることになる。株式の交換比率は阪神百貨店1に対して阪神電鉄1.80である。
オレはこのニュースに大きなショックを受けた。これによってオレの金儲けの大きなチャンスが失われてしまったからである。株式投資という観点から見れば、阪神電鉄株の「配当利回りがよくて比較的安定している」という個性と、阪神百貨店株の「阪神タイガースのチーム成績によって大きく株価が上下する」という性質はそれぞれちがった投資妙味があって楽しめたのである。
2003年の阪神タイガース優勝時、電鉄株は290→420円程度の小幅な値動きだったが、百貨店株は300円台から1200円近くまで、実に4倍の値上がりをしたのである。おかげでオレもかなりの利益を出すことができた。今季も阪神百貨店株は、開幕3カード連続勝ち越しの好調な滑り出しで上昇し、その後の3連敗で急落するというふうに野球の結果に完全に連動して動いているのだ。優勝するならかなりの値上がりが期待できたのである。
しかし、その期待は完全に失われてしまった。阪神電鉄株ならどんなに上昇してもせいぜい50%だろう。それでも資金を増やせることには違いないが、株価が数倍に膨らむ銘柄というのは零細個人投資家にとってはまさに夢を実現させてくれる宝物だったのだ。それが永遠に失われてしまうのである。なんということだ。おそらく連休の谷間の取引は、この株式交換比率に近づく形でサヤ寄せしていくだろう。
4月28日の終値で阪神百貨店株は740円、阪神電鉄株は391円である。時価で考えた場合、百貨店株は1.8倍されるわけだから一株411円ということになる。その時点で20円×1.8で36円の損になる。740円が704円に値下がりしたのと同じである。当然大きく売られることになるだろう。一方阪神電鉄株の方は百貨店を吸収して企業規模が大きくなるということで上昇するだろう。とりあえず5月2日の両銘柄の値動きは予想できる。ただ、連休中に阪神タイガースがすさまじく連敗を続けるなんてことになれば、両銘柄共に売り込まれて値を落とすことになるだろう。
ここまで野球の結果に完全に連動した株なんて、もう出てこないだろう。楽天なんかあんなに負けてるのに親会社の株価はびくともしないじゃないか。ソフトバンクが優勝しそうになったって、福岡のファンはそこに投資しようなんて誰も思わないだろう。面白くねえぜ。
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