2005年04月19日(火) |
いかさまダイエット食品でぼろ儲けだぜ! |
携帯用URL
| |
|
東京都千代田区の日商ストックマネージメントが販売していたスティック状の菓子で「パーフェクトダイエット(30本入りで1万5800円)」という商品があった。かなり高価である。もっともこういう類のものは安かったらかえって売れない。高いからこそ何か効果があると錯覚して買う人が多いのである。女性誌に出した2004年1月の広告ではこのパーフェクトダイエットを「毎日朝食代わりに食べるだけの簡単なダイエット」「しっかり食べて引き締めてキレイにやせられる」などと宣伝し、「体に詳しいナースにも大好評」と紹介し、「看護師」5人のダイエット成功談も掲載していたという。
こういうところに出てくる体験談なんてのはたいていうそっぱちで、名前も必ず偽名である。みんな同じ文体だったりよく読むと矛盾があったりとすぐに看破できる。もっともそれはオレが思ってるだけで、世間にはそうした話を鵜呑みにして大金を払ってしまう人が多いからこういう会社は儲かるのだ。
パーフェクトダイエットの販売は2003年2月から始まり、製造元から販売の委託契約を打ち切られるまでの1年3カ月で、約18億6000万円を売り上げたとみられている。社員5名の会社でこれだけの売り上げがあったのだからかなりのぼろ儲けである。この食品が本当に効果があるのかと公正取引委員会がこの会社に広告の裏付けとなる資料の提出を求めたところ、期限内に書類は提出されなかった。用意するにもなんの資料もなかったというのが真相らしい。ダイエット効果などまるでないものをどうやら高く売りつけていたみたいである。
公正取引委員会は4月18日、広告の合理的根拠を示さなかったとして景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。日商ストックマネージメント側は公取委に対し、「不当表示を反省して会社をやめる」と話し、現在清算手続き中である。
オレにはこの会社のやり口は、最初からばれることを想定していた詐欺行為のような気がしてならない。売り上げて得た利益の分はしっかりと隠匿し、会社は倒産させて債務は踏みたおし、商品の仕入れ代金は払わない。そんな外道企業のような気がしてならないのだ。ダイエットとは要するに肉体の収支報告の結果である。食べるぶんと消費するぶん、前者が多かったら肥るし後者が多ければやせる。たくさん食べてるのにやせることはありえないのである。それは質量保存の法則を無視している。人間ブラックホールでもない限り絶対に無理なのである。
前の日記 後の日記