2005年04月08日(金) |
おーい、春はどこへ行ったんだ? |
携帯用URL
| |
|
我が家では昨日まで灯油のストーブをガンガン燃やしていた。こたつも当然ながらまだ使っている。衣替えももちろんまだだからタンスの中は冬物の服ばかりである。しかし、いきなり日本は初夏になったのである。いつのまにか日本の四季から春と秋が消滅して、冬と夏だけになってしまっているのである。どうしてこんなことになっちまったんだ。オレは悲しいぞ。四季の美しさが日本の魅力じゃなかったのか。
快晴となった4月7日午後、皇居周辺を始め東京都心部では桜が見頃となったという。4月6日に山梨では30度を超える気温が記録され、7日も米子(27.1度)、前橋(26.7度)、東京都心(23.9度)などで、今年一番の暑さとなった。桜前線は北陸に達し、金沢や福井でも開花している。最高気温だけではなく最低気温も上昇していて、4月7日午前の東京での最低気温は17.9度だったという。これは6月上旬並みでやっぱり「夏」である。オレの職場では半袖のTシャツ姿で仕事をしている人もいた。
このまま一気に夏になって、10月頃まで半年間暑い日が続くというのはオレには耐えられないことである。いつから日本はこんなに住みにくい国になっちまったんだ。日本語の中には微妙な季節の味わいを示す語がたくさん存在し、歳時記を開けばいつもその豊かさに感動した。そうした四季の細やかさが日本の伝統だったはずだ。ところがいつのまにかエアコンで一定の温度に保たれた部屋に引きこもって生活するヤツらが増えてしまい、外に出て季節を肌で感じることがなくなった。かくいうオレも毎朝、新聞で天気予報欄の最高・最低気温を確認してからその日着ていくスーツを決めている。はっきり言って自分の肌が感じる温度よりも、新聞に書かれた情報の方をあてにしているのだ。
クルマを運転しているとき、オレはかなり寒くてもなかなかヒーターは入れなかった。(隣に誰かを乗せているときは別だが)それは、少し寒い方が緊張感があって運転に集中できるからだ。しかし、暑いときは逆にすぐエアコンを効かせる。オレは極端な暑がりなのである。設定温度も19度くらいにしている。寒すぎると文句を言われそうだが、オレのクルマは運転するオレが一番快適な温度にしているだけだ。多少燃費も悪くなって地球温暖化にも貢献しているわけである。いつの間にか冬と夏の二季だけになった日本、四季という言葉もいつか忘れられ、エアコンで一定温度に保たれた部屋で誰もが過ごすようになるのだろうか。
前の日記 後の日記