2005年03月18日(金) |
イナカモンは排気ガスで死ね! |
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三井物産が排ガスの浄化性能を偽って欠陥品のディーゼル車粒子状物質除去装置(DPF)を販売していた問題で、東京都交通局は同社製DPFを装着しているため都内で走行できなくなった都バス239台を、排ガス規制のない地方のバス事業者に売却する方針を決めたという。
交通局は、「地方からの引き合いが多いし、まだ走れるバスを鉄くずにする方が環境負荷が高いと判断した」と説明している。すでに空気の汚れている東京で走れないバスを、空気のきれいな田舎に送ってそこの環境破壊に一役買わせようとたくらんでいるのである。公害の輸出そのものであるこの情けない方針は誰が決めたのか。もしかしてあの石原慎太郎が考えたのではないだろうか。「イナカモンは排気ガスで死ね」と思っていたとしたら許せない話である。
地方に売却するのは、購入から12年たち2004〜06年度に新車への買い替え時期を迎える都バスである。排ガス規制のある首都圏4都県以外の自治体やバス会社から購入の申し出があり次第、外郭団体を通じて売却するという。これまでも都バスの買い替え時期には、主に中小バス事業者に1台平均43万円で売却していたらしい。石原知事は国の取り組みの遅れを指摘し、東京都の排ガス規制を全国に広げるべきだとこれまで主張してきた。もしもこの公害バス売却話が、石原知事の考えによるものなら大きな矛盾だ。きちっとその意図を説明してもらいたいものである。
ただ、悪いのは古いバスを売却する東京都ではなく、欠陥DPFを販売した三井物産である。古いバスは三井物産に責任を持って引き取ってもらい、欠陥でないDPFに無償交換させた上で地方に売却すれば済むだけだ。データの捏造などであれほど騒がれた事件なのに、まだその欠陥DPFを装着したままのバスが都内を走りまくり、大気汚染を引き起こしていたわけだからひどい話である。都民はその事実を知っていたのか。欠陥車両が放置されていたということは、三井物産は結局なんの責任もとらなかったことに等しい。こんなふざけた会社は、大阪なら社長が土下座させられぼこぼこに殴られるだろう。
オレがもしも田舎に住んでいて、その欠陥バスを押しつけられる側の住人なら、そんなのを払い下げた東京都に対して断固抗議するぜ。
「おまえらのやってることは、自分のウンコを人に喰わせるのと同じだ!」
田舎の空気を汚すんじゃねえ!
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